2016年7月7日木曜日

【J1】 予習、川崎フロンターレ (2016/7/9に名古屋と対戦)

今週末(7/9)、名古屋グランパスは、川崎フロンターレとパロマ瑞穂スタジアムで対戦します。

川崎フロンターレ公式ホームページ




戦績

  • 川崎は公式戦24試合をおえて、14勝7分け3敗、45得点20失点です。
  • J1(年間)では、12勝5分け1敗、勝点41で首位、36得点15失点です。
  • ルヴァンカップのグループステージでは、2勝2分け2敗のグループ3位で敗退しました。
ルヴァンカップは福岡に滑り込みで抜かれてしまいましたが、J1は本当に強いです。1stステージでの3-2での敗戦が、善戦だったと思えてきます。

次に、先制点の有無と勝敗の関係を紹介します。

2016年J1、川崎フロンターレの直近5試合の勝敗と先制点の有無。`yg'はルヴァン杯(旧ヤマザキナビスコ杯)のグループステージです。勝敗の`w'は勝利、`d'は引き分け、`l'は敗北です。先制点の`y’は川崎フロンターレの先制点、`n'は相手チームの先制点、0は両チーム無得点です。haの`h'はホーム、`a'はアウェイです。

公式戦24試合を終えて、14試合で先制点を獲得、8試合で先制点を奪われ、2試合がスコアレスドローでした。

先制点を獲得した14試合で12勝2分け(勝率86%)、先制点を奪われた8試合で2勝3分け3敗(勝率25%)でした。

J1で首位なので当然ですが、勝率が高いです。

前回の対戦相手の大宮は1-0での勝利が目立ちましたが、川崎はなんと言ってもその得点能力です。

現時点で、川崎はJ1最多の36得点です。2位が広島の35得点ですが、3位の鹿島は30得点と離れています。

公式戦24試合45得点の内容は、5得点が1試合、4得点が3試合、3得点が4試合、2得点が4試合、1得点が8試合、無得点が4試合です。

そして川崎の失点15は、J1で2位の少なさです。

シーズン当初、川崎サポの「ウチの守備陣は自動ドア」という書き込みを見た気がするのですが、嘘でした。

これまでの失点ペースなら、川崎のJ1での最小失点記録を大幅に更新しそうです。(これまでの川崎のシーズン最少失点は40点)


選手達

jleague.jpの川崎の選手名鑑を調べると、チームの得点者は、以下の通りです。

  • 11点、大久保選手(FW)。
  • 7点、小林選手(FW)。
  • 4点、大塚選手(FW)、中村選手(MF)、エウシーニョ選手(MF)
  • 3点、エドゥアルド・ネット選手(MF)。

後は、2点の選手が2名、1点の選手が6名です。

大久保選手に加えて、セカンドストライカーの小林選手も好調で、それに続く選手達もいます。

先発と途中出場を含めた出場試合数は、以下の通りです。

  • 24試合、谷口選手(MF)。
  • 21試合、車屋選手(DF)。
  • 20試合、ソンリョン選手(GK)。
  • 19試合、小林選手(FW)、中村選手(MF)、エドゥアルド選手(DF)、エウシーニョ選手(DF)。
  • 18試合、大久保選手(FW)。

今季はこれまでに、J1が18試合、ルヴァンカップの予選が6試合なので、これらのメンツが先発の核と考えて良さそうです。


スタッツ

得点失点パターン

川崎の得点パターンは実に多様です。(Football LABの川崎のページ

Football LABでは、「その他」を含めて10種類の得点失点パターンを用意していますが、川崎は全てのパターンで得点しています。

最も多いのは、ショートパスによる8得点(22%)です。

他のチームに多い、「セットプレーから」と「クロスから」による得点の合計は、11得点(30%)です。

ちなみに、名古屋の「セットプレーから」と「クロスから」による得点の合計は、12得点(50%)です。

失点の少ない川崎ですが、「セットプレーから」と「クロスから」による失点が7得点(46%)あり、次いで「ショートパスから」による4失点(27%)です。

名古屋が攻めるなら、やはりセットプレーとクロスによる攻撃に重点を置くべきでしょう。

あとJ1第8節で、川崎は浦和に0-1で破れています。おそらく主要メンバーでの敗戦はこれだけです。

この時は浦和が積極的にプレスをしかけたようなので、名古屋も前線からのプレス戦術、そして特に中村選手へのプレッシャーをかけ続けて欲しいです。

試合当初から奇襲(プレス)をしかけて、川崎のペースを崩して欲しいですね。


攻撃の成功率

スタッツの数値から、各攻撃行動の成功率を比較しました。


それぞれの成功率を見ると、名古屋と川崎で大きく異る成功率が2点あります。

攻撃回数に対する30mラインの進入回数の割合(30進/攻撃)と、枠内シュートに対するゴールの割合(ゴー/枠内)です。

30進/攻撃14%ほども異なり、ゴー/枠内9%近く異なります。

これまでに調べた限りでは、30進/攻撃41%は最高値で、次がG大阪の37%です。他は柏が33%で、あとは軒並み30%程度あるいは以下の値です。

川崎の1試合の平均パス本数は663本で1位、ボール支配率は56%で2位、国内で屈指のパスチームです。

ゴー/枠内も最高値の39%で、次がG大阪の33%でした。他のチームもせいぜい31%、32%なので、川崎の値のおかしさが良く分かります。

ゴー/枠内の値が高い原因ですが、ゴールまでの距離の短いシュートが多いんじゃないですかね?

ゴールまでの距離が短ければ、GKが反応しても、枠内に飛んだ段階でゴールになりやすいと思います。

これらの成功率が高い結果、攻撃回数に対するゴールの割合(ゴー/攻撃)は1.6%です。

他の多くのチームは1%、多くて1.1%なので、川崎のゴール率がいかに飛び抜けているかがよく分かります。(そりゃ勝ちますわ)



名古屋の守備組織を考えると、待ち受けていたら話にならないと思うので、ボールを持っていても、持っていなくても、こちらから積極的に仕掛けるしかないと思います。

土曜日どうなるんでしょうね?楽しみです。



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