2019年5月10日金曜日

サッカー戦術 8 オープントラッキングデータの解析

本書は、ブログ記事のまとめです。

https://tetsuyatyamamoto.blogspot.com/search/label/トラッキングデータ

まとめたブログ記事は、上記URLで公開している「サッカーにおけるボロノイ図使用の制限」と「オープントラッキングデータの解析」についての一連の記事です。ジュピターノートブックのファイルはこれらのブログ記事でも公開しています。

本書と一連のブログ記事の動機は、自身で解析をしてみたいという願望につきます。

本書の第3章は「とりあえず解析してみた」の域は出ていません。この章で紹介した基本的な解析結果から、実際の試合で監督の判断の材料になりそうな要素を取り出すには、まだいくつかの段階が必要です。第4章のオフ・ザ・ボールの動きを検出するための指標案は、その段階の一つです。第5章では、最近のサッカーの記事でしばしば目にするボロノイ図の使用制限についてです。ボロノイ図は分かりやすい図ですが、その背景にある仮定は理解しておく必要があります。


2019年1月21日月曜日

サッカーにおけるボロノイ図使用の制限 簡単な数値計算

前の記事(サッカーにおけるボロノイ図使用の制限、ボロノイ図とは?)に続けて、本記事では、「選手たちの移動速度を考慮した、各人がカバーできる領域の数値計算」について述べます。

数値計算ですので、未経験の人には意味不明な内容も含まれているでしょうが、画像だけでも眺めてください。

難しい数値計算はしていません。使用した計算スキームは、4次のルンゲクッタ法の2次元版で、大学の学部生レベルで習うでしょうか。


繰り返しの主張ですが、計算時点での選手たちの移動速度を考慮すれば、各人がカバーできる領域はボロノイ図の領域からずれます。

ボロノイ図の代替案としての私の提案は、試合の状況が変化する数秒程度の範囲で、各人がカバーできる領域を図示する事です。



本記事の内容。

  • ボロノイ図再現
  • 初速度がある場合
  • モデル速度からの衝突境界線の計算
  • 実用的な図?


以下の画像は、Python3のこのプログラム(jupyter notebook)をGoogle colaboratoryで実行し、作成しました。

サッカーにおけるボロノイ図使用の制限、ボロノイ図とは?


本記事の主張は、「サッカーではボロノイ図を無制限に信頼しないでね」、です。

特に私が危惧しているのは、盲目的な信頼によって、ボロノイ図が選手批判に使用される事です。

事実として、選手たちが動いてない時(動きが悪い時)ほど、ボロノイ図は各人がカバーできる領域に近くなります。

一方、選手たちが走り回っていると、ボロノイ図は各人がカバーできる領域からかけ離れます。

私が思うに、ボロノイ図は、動き回る事で面白くなるサッカーとは相性がよくありません。

ボロノイ図がサッカーの試合分析に使われる理由は、「簡単な計算でそれらしい領域が求められる事」です。


この記事では、ボロノイ図を説明します。

次の記事では、簡単な数値計算によって、選手たちが動いている時にボロノイ図を使う事の困難を示します。

次の記事、サッカーにおけるボロノイ図使用の制限 簡単な数値計算


本記事の内容は次の通り。
  • 個人がカバーできる領域を表していそうなボロノイ図
  • 疑問に思う場面
  • 試合中にボロノイ図が使えそうな場面
  • ボロノイ図が使えそうな事例

注目の投稿

サッカーにおけるボロノイ図使用の制限、ボロノイ図とは?

本記事の主張は、「 サッカーではボロノイ図を無制限に信頼しないでね 」、です。 特に私が危惧しているのは、盲目的な信頼によって、ボロノイ図が選手批判に使用される事です。 事実として、選手たちが動いてない時(動きが悪い時)ほど、ボロノイ図は各人がカバーできる領域に近くなり...