14時キックオフ、場所は豊田スタジアムです。
金沢は現在19位、「上位との連戦の中で息が抜ける」と考えてしまいそうですが、今シーズンは下位に沈んでいる山口に2-0と敗北した事もあり、油断はして欲しくありません。
ツエーゲン金沢公式ホームページ
ツエーゲン金沢とは?
ツエーゲン金沢(Wikipedia)
2006年、「金沢サッカークラブ」が「ツエーゲン金沢」に名称変更したのが始まりです。
金沢は北信越リーグを3年で突破し、JFLを4年で突破、2014年にJ3を1年で突破し、2015年からJ2で戦っています。
順調にカテゴリーを昇格してきましたが、2015年のJ2の最終成績は12位、2016年は最終節で22位から21位となり、J2・J3入れ替え戦で栃木SCに勝ってのJ2残留でした。
2016 明治安田生命J2リーグ 順位の推移(ULTRAZONE)
現在は19位であり、このJ2で「壁に当たっている」と見るべきでしょう。
今シーズンの金沢
今シーズンの金沢は、3勝4分け9敗、勝点13の19位、11得点27失点です。
11得点は22位で最下位、27失点は21位です。
11得点は良くありませんが、得点をとった8試合では3勝3分け2敗、平均勝点1.5は良い数値のように思えます。
得点をとれなかった8試合の成績は1分け7敗です。
負けが多いのは当然ですが、1分けは湘南戦で記録しています。
また大量失点での敗北があり、第2節の水戸戦で0-4、第15節の福岡戦で0-5、第16節の松本戦で0-4、です。
27失点の大半はこの3試合が原因です。
これらの3試合で2失点平均に抑えられていれば、20失点で12位から14位相当でした。
まとめると、ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、金沢に点を取らせてしまうと、そこに希望を見出して力を発揮しそうです。
名古屋には、常にボールを保持して自分達の攻撃をして欲しいと思います。(今度はどんな戦術を試すのでしょうか?)
J1&J2戦力分析 金沢編(jleague.jp)
金沢が勝利した試合のマッチレポートを読む限り、金沢の基本フォーメーションは「4-4-2」です。
プレッシングからのショートカウンターを仕掛けてきます。(例、第6節金沢対群馬マッチレポート、jleague.jp)
スタッツのボール支配率は最下位ですが、攻撃回数は135回の11位です。
名古屋がボールを持つ展開になるでしょう。
名古屋の最近の対戦相手は自陣で守ってくる傾向でしたが、金沢はプレッシングを仕掛けてきそうです。
プレスに負けないような速い縦の攻撃を期待します。
とにかく前半はプレスを凌いで、後半勝負ですかね?
(試合開始直後から積極的にプレッシングをしかけてきた最後の対戦相手は、群馬だったでしょうか?)
金沢の直近5試合の結果は、○△△●●、調子を落としています。
前節、前々節は、福岡と松本に大量失点を喫しました。
今節は嫌な流れを断ち切るためにも、勝点が欲しいでしょう。
引き分けなら良しとするかもしれません。
選手達
JFL時代から監督を5年間務めた森下仁之氏が、2016年シーズンを終えて退任しました。
森下氏に代わる監督は柳下正明氏(通称ヤンツー)です。
簡単に検索しても色々逸話が出てくる有名な(特徴の濃い)監督です。
磐田、札幌、新潟での監督経験があります。
金沢で点を取っている選手は3名、佐藤選手(5得点)、中美選手(4得点)、廣井選手(1得点)です。
監督としては頭を抱える所ですが、シュート成功率が悪く、ゴールになるのは20本に1本ほどです。(下記の攻撃成功率の表)
Football LABの金沢のチーム内ランキングのページを見ても、上記の3名以外に、7名の選手が10本前後のシュートを放っているのですが、ゴールはありません。
アシストについては、杉浦選手が3本、山崎選手が2本、他に1本を決めている選手達が3名います。
得点サンプルは少ないですが、シュートで結果を残している選手達と、アシストで結果を残している選手達は分かれています。
パス交換の本数を見ると、4-4-2の中のMFである大橋選手からのパスが多い事が分かります。
大橋選手が金沢のパス回しの中心と見て、間違いありません。
次によくパスを出しているのは右サイドバックの石田選手です。
ボールが集まりやすい選手が分かっているなら、そこをボールの奪いどころにするか、そこへのボールを奪うべきでしょうが、名古屋はどうボールを奪ってくるでしょうか?
攻撃成功率
2-1で3連勝している名古屋は数値が上昇してきました。
例えば、攻撃回数あたりの30mライン進入回数の割合(30進/攻撃)は、第4節の水戸戦終了時には20.4%だった値が、31.3%に増加しました。
この値は全試合の平均なので、最近の試合に限定すれば数値はもっと改善しているはずです。
一方、去年に比べて今シーズンの金沢は大きく苦しんでいます。
原因はシュートからゴールの部分です。
攻撃回数、30mライン進入回数、シュート本数など、名古屋と金沢にそれほど大きな数値の違いはありませんが、ゴールは1.6と0.6と1点の差がついています。
シュート本数に対する枠内シュート本数の割合(枠内/シュ)、枠内シュート本数に対するゴール数の割合(ゴー/枠内)がともに23%と良くありません。
結局、シュート本数に対するゴール数の割合(ゴー/シュ)は5%台と、平均の半分程度です。
得点失点パターンについてですが、金沢の得点パターンで特に秀でているものはなく、「その他」が3点、「クロスから」と「ドリブルから」が2点、あとは1点ずつです。
「その他」が一番多いとは、監督コーチのみならずサポーターも考え込んでしまいそうです。
優位な得点パターンが無い事も、金沢の得点力が低い原因と考えられます。
一方の失点パターンでは、「セットプレーから」10失点、「クロスから」、「30m未満のパスから」、「その他」で4失点ずつです。
前節の名古屋はPKで2得点でしたので、今回は流れの中からのゴールを!
他に金沢のスタッツで目立つ値は、「タックル」が1位(25.1本)、「インターセプト」も1位(3.3本)と、積極的な守備に関わる要素です。
現在の週間天気予報によると、土曜日は晴れ時々曇りです。
14時キックオフなので、暑くならない事を願います。
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