2016年5月31日火曜日

【小ネタ】 ザスパクサツ群馬の選手移籍問題 (2016年3月)

何が起こったのか?


先日、群馬(ザスパクサツ群馬)は清水に8-0で敗れました。

ドメサカさんの記事「【J2第15節 清水×群馬】」のコメント欄を読んでいると、「GMの私物化」など穏やかでないコメントもあったので、問題となっている選手達の移籍について調べてみました。

私が、ザスパクサツ群馬とtonan前橋になんら関り合いの無い人間である事を書いておきます。両クラブとサポーターの皆さんに失礼な事を言う気もありません。

群馬サポの方々は、既に記事を書かれています。googleで1、2ページ目に出てきた記事です。


以下は、一連の移籍について事実の箇条書きです。

  • 3月24日、3人の選手がtonan前橋のトップチーム(関東サッカーリーグ)へ完全移籍。
  • GMのコメントの概要、「公式戦で経験を積ませるための移籍。ザスパの戦力になった段階で戻す。」(クラブ公式インフォ
  • 同日、2人の選手は、tonan前橋のサテライトチーム(群馬県1部リーグ)へ育成型期限付き移籍。
  • 3月31日、八角大智選手の契約を解除。(クラブ公式インフォ
  • これら6選手の内、八角選手を含めた4選手は今年の1月に加入。(SportsNavi, ザスパクサツ群馬の移籍情報
  • 群馬GMの菅原氏は、tonan前橋の代表兼監督。(tonan前橋のWikipedia
  • 関東サッカーリーグは、カテゴリー的にはJ2の3つ下、J3とJFLを挟む。群馬県1部リーグは、その下。

疑問点


以下、私が疑問に思った点です。

  • あるクラブから別のクラブへの5人の大量移籍。
  • 完全移籍でありながら「戦力になったら群馬に戻す」というコメント。あまりにも太いパイプのため、移籍は可能ではあるが、保証はない
  • 3人の選手達がクラブに来て数ヶ月での移籍
  • 同一および上下のカテゴリーのチームへの移籍は、将来性や能力の観点からおかしくはない。しかし、3つ下のカテゴリーへ武者修行として送り出すという理由は、理解し難い。
  • 1人の選手は、移籍を拒んだので契約解除になったと推測される。

赤文字の語句は、皆さん「も」引っかかるポイントでしょう。

通常の移籍では、独立したクラブ同士がお互いの利益のために、選手を移籍させます。選手は何らかの役割を求められて移籍し、その働きによって利益(給与)を得ます。

独立したクラブ同士であるため、この移籍が利益を生むかどうかの試算は厳しく行われます(少なくとも移籍先のチームでは)。この試算によって、移籍する選手の利益にも一定の保証がつきます(失敗は多々あるかもしれませんが)。

しかし、今回の場合、両クラブが独立していません。従って、外部から見た際に、これが公正な移籍(取引)であるという保証はありません。しかも、一人の選手が契約解除になっています。

残念ながら、この一連の流れは通常の移籍ではなく、疑惑を受けるにふさわしい状況です。これを、ザスパクサツ群馬からtonan前橋への計画的な移籍(強制)と考える人もいるでしょう。


Jリーグとして問題はないのか?


菅沼氏が両クラブの関係者である点ですが、Jリーグの規約・規定集>Jリーグ規約>第3章Jクラブ>第26条の(1)-①によると、Jクラブの役員または職員は、以下の事を禁止されています。
他のJクラブまたは当該他のJクラブの重大な影響下にあると判断される法人の役員 または職員を兼務すること。
tonan前橋は、厳密にはJクラブではありません。しかし、tonan前橋は、JリーグからJリーグ百年構想クラブに認定されています。

tonan前橋のホームページのクラブ概要を見ると、2014年には代表の菅原氏が群馬のライセンス本部長になっているので、Jリーグは菅原氏の兼任については問題ないと考えているのでしょう。

Jリーグが兼任を問題ないと考えていても、1人の選手が数ヶ月で契約解除され、5人の選手達が3つ下のカテゴリーへ移籍するというこの状況は異常だと思います。

こういう事例があっても、今後、ザスパクサツ群馬への入団を目指す新人選手が出てくるのでしょうか?

この事例がJリーグの利益になるとは思えません。



八角選手を含め、今回の移籍に関連した6人の選手達の将来が良い方向に転がる事を願います。ザスパクサツ群馬とtonan前橋についても。




追跡記事


【追跡記事】 2016年、ザスパクサツ群馬から移籍した選手達のその後 (2016年10月21日)





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