2016年5月15日日曜日

【J1、TV観戦】 2016/5/14 1st-12 ヴァンフォーレ甲府対名古屋グランパス

結果は2-2の引き分け

試合終盤、名古屋は2点差を追いつきました!


名古屋は勝ち点1をなんとかもぎとれました。あわよくば勝ち点3だったかも。試合終了後はどちらのチーム、サポーターも悔しくなるような、選手達の多くが座り込んでしまうような試合でした。

Jリーグ.jpの試合データ
名古屋グランパスによる試合データ と 監督会見内容
ヴァンフォーレ甲府による試合速報

名古屋のスタメンは、和泉選手と古林選手の代わりに、野田選手と矢田選手が入りました。甲府はクリスティアーノ選手がもちろん出場で、1トップに前回同様に若い熊谷選手が抜擢されました。

試合展開について

試合前半、どちらかというと名古屋はボールを持たされ、そして甲府の守備に対して攻めあぐねる状況でした。一方の甲府は、ついつい甲府陣内に入り込んで前がかりになってしまう名古屋に対してカウンターを効果的に仕掛けます。

クリスティアーノ選手、やはり怖かったです。試合を通して、矢野選手もオーマン選手もぶち抜かれてしまいました。そのような突破を見せていて、ほぼ安全地帯になっていたクリスティアーノ選手からボールが出て、後半に甲府は2ゴールを得ました。

甲府は守備の意識が強く、ボールを持たされていたために、名古屋は、田口選手とイ・スンヒ選手のダブルボランチがボールを奪ってからの速攻というお得意のパターンを使えませんでした。この両者がボールを奪っても、すぐに甲府の選手が寄せてきて、速攻になりませんでした。

そのような流れで前半が終わり、後半4分には甲府のカウンター、クリスティアーノ選手からのクロスに、オーマン選手のクリアミス?、最後には前線に走りこんでいた田中選手にゴールを決められました。

この後、矢田選手とポジションチェンジを繰り返していた野田選手に代わり、古林選手が入ります。甲府の2点目は、やはりサイドに張っていたクリスティアーノ選手からボールが出て、森選手のパスから最後は松橋選手がゴールの中まで飛び込み、とられました。70分には矢田選手に代わって川又選手が投入されます。ここから、甲府ゴール前を高さで制圧しようと、名古屋が前がかりになります。早々にクロスを放り込んで、シモビッチ選手、川又選手、さらに他の高身長選手達の高さを活かそうとします。

80分、そんな押し込みの中でのCKから、シモビッチ選手がヘディングでゴールを決めました。強烈なヘディングシュートでした。シモビッチ選手の高さを活かしたゴールは、これが初めてな気がします。(速攻で、古林選手からのクロスに合わせたヘディングシュートもありましたけど、あれは高さではないし)

途中で一度、クリスティアーノ選手にカウンターをしかけられる場面がありました。オーマン選手も抜かされてしまいましたが、クリスティアーノ選手のシュートはGK武田選手がセーブしました。そして名古屋は攻撃を続け、アディショナルタイムに入って、大武選手が高橋選手に代わって入ります。高橋選手はいいクロスを上げていましたが、さらに高さを活かすための選手交代です。

この後、甲府が少ない人数で攻撃をしかけた後に、名古屋がすぐにボールを動かします。おそらくは、甲府ゴール前に名古屋と甲府の選手達が戻った直後だと思います、竹内選手が左サイドからクロスを入れると、中央に入ってきた古林選手が頭で合わせて同点弾を決めました。

その後も、試合終了までの数分間、名古屋は猛攻を続けます。完全に勢いは名古屋にあり、田口選手と永井選手の強烈なシュートがありましたが、これは甲府のGK河田選手のビッグセーブに防がれました。途中で甲府の保坂選手が負傷退場して、甲府が10人になった事もあり、名古屋が猛攻を続けました。

カウンターを仕掛けるには?

成長中のチームだけあって、連携で相手の守備を崩す事は困難でした。名古屋の1本目のシュートになった、シモビッチ選手のポストプレーからイ・スンヒ選手の飛び込みは面白そうに見えましたが、同じ攻撃は続きませんでした(続ける事はできなかった?)。

今の名古屋は、37分頃のカウンターのように、相手ボールを奪ってからの、相手チームが守備に戻るために走る中で攻撃をしかけないと、なかなか良いシュートチャンスを作れません。試合当初は、甲府が守備に回り、名古屋がボールを持つ展開でした。名古屋は、シモビッチ選手の高さを活かした攻撃にも期待してボールを持っていたと思います。

では、ここで名古屋が守備に回って、甲府にボールを持たせるにはどうしたらよいのか考えました。基本的な行動は2点です。

  • (ミドル)シュートを撃つ。
  • 自陣内、センターライン付近で守備を構築する。

大事なことは、相手チームにゴールキックを蹴らせる事です。相手チームのゴールキックでは、相手陣内から、相手チームがボールを保持して攻撃が始まります。相手ゴールキーパーが中盤にロングパスを蹴ってくる事もありますが、その場合、相手チームも中盤にいる事が期待できます。どちらにせよ、相手チームがゴール前で守備をするという状況は回避できます。

今回のように、相手の守備を前に、攻めあぐねている状況では、遠目からのシュートをガンガン撃ち、こぼれ球に期待する、相手ボールになったらしっかりした守備を構築する、という選択肢もあります。攻めあぐねて、ボールを持ち続けるのは、相手の思う壺なので、避けるべきです。

感想

失礼ながら、後半に2点取られた名古屋がここまで盛り返すとは思っておらず、この同点劇には随分興奮しました。前半は、うーんうーんと首をひねるばかりでした。名古屋はプレミアリーグを目指して、肉弾戦上等で行ったらいいんじゃないでしょうか?(^^;今のJリーグには無いスタイルですよ。

甲府の保坂選手のケガが早くよくなりますように。







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