2018年6月26日火曜日

【日本代表】ポーランド対コロンビアのデータあれこれ

この記事では、ポーランド対コロンビア戦のトラッキングデータの内容を紹介します。

ノックアウトステージ進出を決める第3戦、その相手となるポーランドを調べる事が目的です。

試合の結果は3-0でコロンビアの勝利、コロンビアは日本戦の敗北を取り返しました。

一方、ポーランドは2連敗で予選敗退が決定しました。


試合結果(jleague.jp)

Match Facts (fifa.com) 


Match Facts で公開されているデータについては、「【小ネタ】ワールドカップの公開データ紹介」で紹介しています。

ポーランドとセネガルの対戦データについては、「【日本代表】ポーランド対セネガルのデータあれこれ」で紹介しています。

なお、30分で交代となってしまったコロンビアのアギラールには触れません。




Players Heatmap


ポーランド代表のヒートマップ。

ポーランドは、前の試合の後半から使っている3-4-3を採用しました。

この試合、ポーランドもコロンビアも、攻める領域は左サイド:中央:右サイドが2:2:6程度でした。

そのため、左サイドで攻撃を担当する13番、23番はずいぶん中央よりになっています。

この右サイドの攻撃、コロンビアの左サイドのハメス・ロドリゲスを押し込んで消耗させたかったのでしょうか?


一方、ポーランド対セネガル戦では、ポーランドは左サイドから50%程度の攻撃をしてきました。

日本戦ではどちらのサイドから攻撃を仕掛けてくるでしょうか?



コロンビア代表のヒートマップ。

コロンビアの右サイドの攻撃は、9番ファルカオ、11番クアドラード、20番キンテーロが強力でした。

そしてハメス・ロドリゲスは、左サイドというよりも、ほぼ左寄りのトップ下というべきで、右サイドから自陣左サイドまで広い領域でプレーしていました。

ハメスが好きにしている間は、後方の17番モヒカが一人で左サイドを守る形でした。

今回はコロンビアのボール支配率が55%と優位だったために、このようなヒートマップになりましたが、ポーランドの右サイドの攻撃が好調なら、ハメス・ロドリゲスのヒートマップは違っていたでしょう。



Tracking Statistics


ポーランド代表の走行距離など。

Time spent を見ると、23番コフナッキがプレー時間の10%、ペナルティエリア内にいた事になっていますが、これはちょっと疑わしいような…。

100分近い時間で、10km以上走っている選手達が5人います。

走行距離自体は、ポーランド107km、コロンビア108kmと同程度です。

しかし、ポーランドは連携もよくなく、レヴァンドフスキも質の異なる動きは見せられませんでした。

スプリント回数は、一人だけ45回で、後は30回半ば以下、とちょっと寂しい気がします。

参考までに、セネガル戦の日本は、長友が53回、柴崎原口乾大迫酒井が40回前後でした。

長谷部と香川のスプリント回数は25回ですが、これは予測の良さではないかと妄想します。


コロンビア代表の走行距離など。

コロンビアの走行距離ですが、ポーランドとたいして変わりません。

ただスプリント回数については、50本台2人(1人はハメス)、40本台1人、30本台3人と、ポーランドよりも良い数値です。

20番キンテーロのスプリント回数15本は、香川の25本と同じ意味で驚きです。

さらにこのキンテーロ、Activity time spent (各速度帯の時間割合)でも香川によく似た数値を出しています。

彼らの数値の意味は、スプリント未満だがランニング以上の速度で動き続ける割合が多い、と言えます。

コロンビアは、そんな感じの zone 1 が60%に近く、zone 2 が30%に近い選手がキンテーロ以外にも、5番、8番、9番、といます。

FWのファルカオと、ボランチの2人です。

ハメス・ロドリゲスとクアドラードは違うんですよね。

彼らは、zone 1 が70%寄り、zone 2 が20%寄りです。

以前の記事(「【日本代表】 日本ロシアドイツなどの「Activity time spent」の平均値」)でも、この zone 1 と zone 2 の違いに言及しましたが、チーム内での動きの質の違いは、非常に興味深い事です。

ポジションの違い、チーム内でのタスクの違い、どちらがサッカーに適しているのか(それともこの考えが誤りなのか)、考えは拡がります。

いわゆる「走りの質の違い」は、このような速度の違いである程度説明できるのではないでしょうか。



Passing Distribution


軽く書きます。


う~ん、ポーランド、パス成功率が酷い数値です(´;ω;`)

GKを除いて、途中出場の選手1人がパス3本で成功率100%ですが、後は90%以下です。

さらにその内の6人は80%を切っています。

さらに1人は70%以下です。


あと、首をひねるのが、75分まで出場した18番のパスレシーブ11本、パス出し12本です。

ポーランド攻撃の6割を占める右サイドに彼はいたはずなのですが、いくらなんでも絡まなすぎでしょう。

よく見たら、その右サイドの18番、19番、20番がパス成功率80以下でした。

非常に厳しい数値です。


一方、コロンビアのフィールドプレイヤーの平均パス成功率は、若干よくて82%でした。

70%以下の2人が脚を引っ張っています。

特筆すべき事は、パス試行本数のトップ3が、ハメス、クアドラード、キンテーロだと言うことです。

コロンビアがいかに好調、攻撃的だったかの証左でしょう。

しかしそうなると、ポーランドは守備でもきつかった事になります。




試合を観た感想ですが、コロンビアは日本戦の雪辱に燃えていて強かったです。

ポーランドは、うーん、ちょっとダメな気がします。

紹介したトラッキングデータの数値が、その悪さを示しているのですが、観てもやっぱりよくありません。

ボランチの動きが悪いように思います。

2点目のファルカオに対する、ポーランドの10番の守備は軽かったですね。

3失点目の直後は、完全に集中力を欠いたプレーが2つありました。

泣いている選手もいました。

レヴァンドフスキは素晴らしいストライカーですが、そこに至るまでの経路を潰してしまえば怖くないというか、脆い感じでしょうか。

ヨーロッパ予選を勝ち抜いて、ポッド1に入ったチームだとは思えない状況です。


ただしかし、ポーランドは「思い出づくりのプロ」と呼ばれているようです。

次の試合は、果たしてどうなるのでしょうか?






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