”西野監督はご存じなかったとしても、世論が必ずしも自分たちに味方していないことを、選手たちは鋭敏に感じ取っている。”
「パラグアイ戦の勝利で「代表熱」は蘇るか 際立った西野監督のベンチワークと対応力」(Sportsnavi)より。
この文の前の段落では宇都宮さんの周囲の状況も書かれており、ある意味、宇都宮さんの書いている事は当たっているのですが、自分はちょっと違うという事を図示してみましたた。
この記事で言いたい事(私見)は、「サッカーファンの人々は、日本代表というチーム全体への熱意は失っている。そして、弱くなった熱意で選手達を応援している」という事です。
この記事が誰に有益なのかは分かりません。
まず、これまでの、サッカー日本代表が正常に運営されていた時の日本サッカー協会(以下、JFA)、日本代表、国民の三者の関係を図示します。
JFA、日本代表、国民の三者の関係。 |
デザインの良くない図ですがご勘弁を。
- 日本代表は、監督コーチ陣と選手達で構成される。
- JFAが監督(とコーチ陣)を任命し、監督が選手達を選出する。
- 国民は日本代表を応援、批判する。
- 国民の目に映るのは日本代表であって、JFAは国民からは遠い。
この関係は、「普段サッカーを見ないけどW杯は見よう」という人々や、新聞社とTV局、そして元選手のコメンテーターの何人かにとっては、今でもそのままでしょう。
一方、私が考える、サッカーファン(Jリーグ、海外リーグ、日本代表を普段から見る層)にとっての現在の三者?の関係は、次のとおりです。
サッカーファンにとっての現在の関係。 |
- 「日本代表」は希薄化。分断されている。
- 日本代表への熱意が失われ、選手達への応援と批判の声は小さくなっている。
- JFAは直接意識され、JFAと監督コーチ陣は不信感を持たれている。
ハリルホジッチ前監督の解任を「あの時期に、あの理由で」決定した公益財団法人日本サッカー協会の田嶋会長は、多くのサッカーファンから憎まれていると言ってもいいでしょう。
3年間、ハリルホジッチ監督のサッカー日本代表を応援し批判していた人々は、その監督が明確な理由無しに唐突に解雇された事で、「サッカー日本代表が国民のためのものでは無い」事を理解しました。
結果、日本代表への熱意は失われ、現在のサッカーファンは冷めています。
選手達への応援と批判にも、力が入りません。
昨夜のパラグアイ戦、乾選手と香川選手の連携には久しぶりに興奮させられました。
ただW杯を逃したパラグアイの当たりはそれほど強くなく、コロンビアや他の対戦国に通用するのか分かりません。
なにより、西野監督が本番でどういうスタメンを選ぶのか、分かりません。
私は、プレーする選手達を応援します。
声は以前よりも小さくなってしまいましたが。
そして、監督やJFAまで応援する気にはなれません。
日本代表や選手達を応援する「世論の声」はだいぶ小さくなってしまったかもしれません。
しかし、選手達は今でも応援と批判の対象です。
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