2018年6月24日日曜日

【日本代表】ポーランド対セネガルのデータあれこれ

この記事では、ポーランド対セネガルのトラッキングデータについて説明します。

連日の試合のため、ポーランド対セネガルを正直良く覚えていませんが、紹介した数字が日本戦の参考になれば幸いです。


この試合の Match Facts(fifa.com)




ヒートマップ


ポーランドのヒートマップ。

4-2-3-1でスタートしたポーランドは、後半開始時に3-4-3に変更します。

16番(日本語にするの難しい)を外し、6番を投入して2CBと合わせて3バックにし、SBを一列上げて中盤を4枚、前を3枚にしました。

そのため、全員のヒートマップを見てちょっと首を傾げるかもしれません。

7番ミリクが非常に薄い気がしますが、彼は75分まで出場し8km以上を走っています。

行動範囲が非常に広いため、他の選手達より薄く見えると思われます。

Tracking Statisticsを見ると分かりますが、ポーランドは左サイドから50%近くボールを進めていました。

13番と11番あたりのボールタッチが多いのだろうと予想できます。


セネガルのヒートマップ。

セネガルのほうは基本的な4-4-2でした。

右サイドの18番サールは、センターライン前後の右サイドに張り付いています。

ポーランドの左サイドの攻撃に対応していたのでしょう。

反対サイドの10番マネが中央に入り込んでいるのとは、ずいぶん対照的です。


Tracking Statistics


ポーランドのTracking statistics。

ポーランドは非常によく走りました。

GKを除いた走行距離は、試合終了まで出場した全ての選手が10kmを超えました。(当然レヴァンドフスキも)

ボール支配率を反映して、ボールを保持している場合の距離が長くなっています。

距離だけをみると、中盤真ん中の19番ゼリンスキが攻守のエンジンになっていました。

スプリントが多いのは、11番、13番、20番でした。

11番と13番は、先に紹介した、攻撃が活発な左サイドの選手です。

Activity time spentについて言えば、9番レヴァンドフスキのzone1(散歩程度の速さ)が70%と、フィールドプレイヤーの中で高い割合になっていますが、これはトップの選手だったからでしょう。

一方、前半で交代した16番の選手は、zone3で9%と高い値を見せていますが、これは単に全体的な傾向として前半が動けるからのような気もします。


セネガルのTracking Statistics。

セネガルも多くの選手たちが10km超え、10km近くとよく走りました。

10番マネを擁する左サイドは強力です。

(といっても、ボールを進めた割合は、左サイド45%、右サイド39%。)

マネは、スプリント回数で両チーム最高の51回、最高速もトップクラスの31km/h台です。

ポーランドの右サイド、20番ピスチェクのヒートマップが自陣に多いのも納得できます。

全体的には、5、10、12、13、18番ら、だいたい2列目の選手達が、他の選手達よりも速い速度帯で走っていた事が分かります。(zone1の割合が低い)

特にカウンターが激しかったのだろうと推測されます。


両チームの Activity time spent の平均値については、前回記事の図を御覧下さい。

この平均値でも示されるように、より速い速度帯で走っていた(zone1の割合が低い)選手達はポーランドのほうが若干多いのですが、結果はセネガルの勝利となりました。

おそらく、次のパスの統計で紹介するポーランドのパス本数が、攻撃が回らなかった理由です。



Passing distribution


このパスの統計には、ポーランドの2列目がいかに抑えられていたかという数字が出てきます。

ポーランドの7番ミリクが出したパス成功率は55%(22本)、彼は75分までプレーしました。

前半で交代した16番が出したパス本数は8本、最後までプレーした11番のパス本数は23本でした。

これらのパス本数は、トップのレヴァンドフスキの18本よりちょっと多い程度で、一列後ろの10番19番のパス本数(77本と81本)とは雲泥の差です。

当然ながら、2列目の選手たちが受けたパスの本数も同程度に少なくなっています。


「この数字が本当に悪いのか」という話ですが、比較対象として対戦相手のセネガルを挙げると、トップを務めた9番を除いて、他の選手達はおよそ20本から40本のパスを出していました。

カウンター気味という事もあるのでしょうが、差はそれほど大きくありません。

コロンビア戦でボールを保持する側であった日本の場合、柴崎長谷部が出したパスの本数は70本と77本で、乾香川原口では36本、38本、33本でした。

残りの選手を言うと、トップの大迫は16本、SBの長友酒井が40本と41本、CBの吉田昌子が93本71本でした。

傾向としてはポーランドに似ています。

普通に攻撃しているチームを想定すれば、基本的には、自陣ゴールから離れるほど、相手ゴールに近くなるほど、関与するパスの本数が少なくなるのが自然です。

今回の日本の例では、2列目の本数はボランチの1/2、トップはボランチの1/4となっています。

これが普遍的かどうかはともかく、ポーランドはロングパス戦術主体のチームではないため、2列目の選手達のパス本数がトップの選手と同程度であるという事は、おそらく「ボール回しが上手くいっていない」状況だと推測されます。

ポーランドの絶対的なフィニッシャーはレヴァンドフスキで、彼に精度の良いパスを出す事がポーランドのチーム戦術のはずです。

精度の良いボールの供給源である2列目の選手達のパス本数が少ないという事は、セネガルが(方法は不明ながらも)効果的に守っていたのでしょう。



結果として、セネガルは、ポーランドにボールを保持させて、攻めあぐねさせ、(少なくとも精神的な)カウンターで2得点しました。

2得点目は、ほんと偶然でしょうけど。

日本戦では、攻撃的に出てくるでしょうか?

今夜の日本戦がどんな内容になるか、楽しみにしたいと思います。



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