今大会もいつものレポートが出ていました。W杯は国際大会の中でも公式のデータ公開量が多く、各選手のヒートマップ、支配時or相手支配時走行距離、速度別走行距離などなどいっぱいデータが見れますhttps://t.co/GDlbrcJQQ5 pic.twitter.com/ew7RwXOWFk— Soccer D.B.管理人 (@soccerdb_2014) 2018年6月15日
という訳でワールドカップのデータの中身をざっくり紹介します。
(初心者向けです)
これからステージが進むにつれ、「ここらへんの数字がどうのこうの」という議論ができるでしょう。
データ公開のページ
上述のツイートのリンクを踏むと、開幕戦のロシア対サウジアラビアの「Match Facts」のページに飛びます。
このページを下に進んでいくと、「Tracking Statitcs」などの項目がPDF形式で公開されています。
話が逸れますが、試合一覧は、ワールドカップのトップページ上部にある「Matches」から辿れます。
シュート本数やボール支配率など、試合をおおまかに記述するパラメーターが載っています。
データ案内
今ではPDFリーダーが入っている端末が普通だと思いますが、無ければ「Adobe Acrobat Reader」あるいは適切なアプリを使って下さい。
データ公開はありがたいのですが、表示の仕方は優しくありません。
一部のリンク名は「Tracking Statitcs」や「Players Statistics」となっており、どちらのチームのデータか明記されていません。
アルゼンチン対アイスランドのページと見比べた結果、上、あるいは左に位置するほうのリンクがホームチームのようです。
実は、ロシア対サウジアラビアのページと、アルゼンチン対アイスランドのページでは、リンクの並び方が微妙に違います、、、。
データの中身
最初の方に出てくる、「Players Heatmap」、「Tracking Statitcs」、「Passing Distribution」などが、トラッキングデータ(選手達とボールの位置情報)のまとめです。
データの中身は名前のとおりで、全選手のパラメータを一覧できます
みなさんが一番興味を持つのは、この辺の数字でしょう。
一方、「Players Statistics」では、個人ごとにデータを載せています。
特定の選手を調べたければこちらを御覧下さい。
「Actual Formation」は、試合を通じた、あるいは時間帯ごとの平均的な位置を表しています。
細かい時間帯といっても15分単位です。
ロシアサウジアラビア戦を見る限りは微妙な変化に思います。
5分単位なら一層面白いのでは。
残りのデータは、スタメンや基本配置、シュート数などのスタッツです。
トラッキングデータの活用
「Players Heatmap」、「Tracking Statitcs」、「Passing Distribution」のPDFファイルですが、英語をあまり理解できなくても、なんとなく見れば分かります。
「Players Heatmap」では、緑が濃い(広い)場所ほど、その選手が長い間いた事を示しています。
ロシアの9番ザゴエフ選手は、23分に負傷退場となってしまったので、全体的に薄いマップになっています。
GKはゴール前からあまり動かないので、非常に濃い緑の領域ができています。
ロシアが5-0に終わったこの試合、ロシアの選手達は相手ペナルティエリア内にも侵入しているのに対し、サウジアラビアの選手達は相手ペナルティエリア内にほとんど侵入できていない事が分かります。
「Passing Distribution」では、パスの出し手(From)と受け手(To)が一目瞭然です。
そして、short, medium, longとパスの長さごとに、試行数(PA)と成功数(PC)が載っています。
パスの出処だとか、ロシアの11番のゾブニン選手はパス成功率が良くなかった事がわかります。
パスの長さ(short, medium, long)の定義が載っていません、、、。
「Tracking Statitcs」では、選手たちがどれくらい走ったかが分かります。
表示されている項目を日本語に直すと、ボールを保持している時と保持していない時の走行距離、エリアごとの滞在時間(相手陣内、アタッキングサード内、ペナルティエリア内)、スプリント回数やトップスピード、各速度帯で移動していた時間の割合、です。
ロシアの17番ゴロヴィン選手のスプリント69回は圧倒的です。
ここにはスプリントの定義は書かれていませんが、多く試合で非常に運動強度の高いサッカーをしている事は、見れば分かります。
おそらくスプリントの定義はJリーグとそれほど変わらないでしょう。
大会が進んで、日本戦や注目の試合の際に、これらのデータを活用して展開を想像するのは面白いでしょう。
ただ正直データ過多です。(;´Д`)
これらのデータの数字を追い続けると頭が痛くなります…。
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