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戦績
- 公式戦21試合を終え、柏は8勝6分け7敗、27得点27失点です。
- J1では、6勝4分け5敗、勝ち点22で7位、18得点19失点でした。
- ナビスコ杯のグループステージは敗退しており、2勝2分け2敗、勝ち点8、9得点8失点でした。
2016年、柏レイソルの勝敗と先制点の有無。`yg'はナビス杯のグループステージ。勝敗の`w'は勝利、`d'は引き分け、`l'は敗北です。先制点の`y’は柏レイソルの先制点、`n'は相手チームの先制点、0は両チーム無得点です。haの`h'はホーム、`a'はアウェイです。 |
しかし7連勝の後は、1勝2分け4敗と負けが多く、J1の順位を7位に落としました。これらの試合では、引き分けの2試合以外は、失点が2点以上です。
上の表を見て分かるように、ホーム&アウェイは関係なく、柏の勢いは(これまでは)ほぼ完全に時期に依存しています。J1第13節のみが時期から外れた例外です(福岡相手の逆転劇)。
試合の勝敗と先制点の有無の関係は、先制点を獲得した7試合で7勝しています。一方、先制点を獲得できなかった13試合では、1勝6分け6敗です。スコアレスドローが1試合あります。
選手達
公式戦27得点している柏の攻撃陣は、以下のとおりです。- 6得点、オリヴェイラ選手(FW)。
- 4得点、武富選手(MF)。
- 3得点、田中選手(FW)。
- 2得点、エデルソン選手(FW)、伊東選手(FW)、輪湖選手(DF)、増嶋選手(DF)。
1得点の選手は6名です。トップスコアラーに続く選手達が複数おり、得点に苦しんでいた鳥栖とはかなり異なる実績です。
出場試合数の多い選手は、以下のとおりです。
- 20試合、伊東選手(FW)。
- 19試合、武富選手(MF)。
- 18試合、田中選手(FW)。
- 17試合、オリヴェイラ選手(FW)、中谷選手(DF)。
- 16試合、大津選手(FW)、茨田選手(MF)、輪湖選手(DF)。
ナビスコ杯でサブ組を使ったりもしているのでしょうが、どちらかと言うと先発を固定化していない(できていない?)印象です。
サブとしての出場回数は、伊東選手が5回、武富選手も5回、田中選手に至っては10試合です。この主力選手たちを、しっかりと休養させられない事から、台所事情の苦しさが察せられます。
次節の柏は、大津選手、大谷選手、今井選手、山中選手が負傷のため欠場です。
柏の攻撃について
Football LABの柏のページ、ページ下部のスタッツを見ると、柏のボール支配率は53.2%の5位、パス本数は552本の5位です。柏は、攻撃ではパス回しを重視するチームだと言えるでしょう。名古屋のショートパスが、全パス本数の49%であるのに対し、柏のショートパスは58%です。そしてエリア別に見ると、柏は、中盤のパス本数がおよそ60%を占めています。
走行距離とスプリント回数を確認すると、走行距離は116kmで6位、スプリント回数は160回で13位でした。同じくパス回しを重視する、磐田や新潟と似た傾向です。
鳥栖の予習記事と同じように、名古屋と柏のStats(スタッツ)の数値を比較してみました。
名古屋と柏についての攻撃回数、30mライン進入回数、クロス本数、シュート本数、枠内シュート本数、ゴール数の数値とそれらの比(J1 1st-15終了時)。 |
30mラインの進入回数に対するクロス本数の%(クロ/30進)を見ると、名古屋に比べて柏の値は10%も低く、柏がクロスによる攻撃を重視していない事が分かります。
シュート本数に対する枠内シュートの数の%(枠内/シュ)や、枠内シュートに対するゴールの%(ゴー/枠内)を見ると、それほど大きな差はありません。差はせいぜい2%です。
最後に攻撃回数、シュート本数、ゴール数の%を計算すると、これらも名古屋と柏で大きな差が無い事が分かります。指向している、重視している攻撃方法に差があるにも関わらず、これらの数値が似ている事(有意とも思えない差の範囲に収まっている事)が不思議です。
鳥栖の予習記事でも書きましたが、名古屋や他のチームでは、攻撃がシュートにつながる割合が約10%、さらにシュートの成功率も約10%、よって攻撃がゴールにつながる割合はおよそ1%です。同一リーグでもチームの強弱によって、差が出るでしょうが、色々考えさせられる数値(桁数)です。これがサッカーの真理法則なのでしょうか?
柏の守備について
守備については、Football LABのスタッツで挙げられている数値は少なく、タックル、クリア、インターセプト、オフサイドです。これらの数値からは、例えば、タックルとインターセプトの合計を、守備をしている時間(90分×(1-ボール支配率))で割って、能動的な守備(守備における仕掛け?)の度合が計算できます。
柏が守備をしている時間は41.5分、名古屋は49.3分です。タックルとインターセプトの合計回数は、柏が28.2、名古屋が25.5です。タックルとインターセプトの合計回数を守備の時間で割ると、柏は0.68/分、名古屋は0.52/分となり、柏のほうが守備でしかけている頻度が15%ほど高い事が分かります。
ただ、名古屋と前回対戦した鳥栖の値を計算すると、0.45/分と、名古屋よりも低い数値になります。鳥栖の失点数は、名古屋や柏より少ないので、鳥栖の守備の良さは、守備の仕掛けとは別の部分にある事が分かります。
柏のスタッツで特徴的なのが、その失点パターンです。こぼれ球からの失点が全体の1/3近くあります。ドリブルからの失点と合わせると、50%近い数字になります。ゴール付近でのボール保持者との1対1の守備、そしてシュートを撃たれた後の守備に弱い傾向があるようです。
名古屋が、柏の攻守をどう考えて、スタメンを組んでくるのか、楽しみです。
幸いにも、土曜日の名古屋は晴れそうです。
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