前回の記事で長崎戦の守備の緩さについて述べましたが、それ以前から守備については気がかりでした。
この記事では、ボール保持者への寄せの遅さと、ポジションへの執着?について述べます。
寄せよりもポジション?
以下の画像は、長崎戦の41分9秒に長崎陣内でボールを奪われた後の、名古屋の後退しながらの守備です。
41分15秒。長崎のボール保持者Aが左サイドにパスを出す。 |
41分17秒。ボール保持者Bがボールを持って上がる。 |
41分20秒。 |
この後退しながらの守備の間、長崎のボール保持者Bは、センターライン付近でボールを受け取ってからノープレッシャーで名古屋陣内をゆっくり進みました。
私は宮原選手がプレッシャーをかけるべきだったと思いますが、結局、宮原選手はディフェンスラインを維持して、ボール保持者Bに接触しませんでした。
チームの守備戦術として中盤を放棄してペナルティエリア付近の守備を選択したのかもしれません。
しかし、そのような守備はロングカウンター狙いのチームなら理にかなっていますが、守備が不安定で攻撃志向の名古屋には噛み合わない選択です。
長崎戦の1点目もそうですが、この守備もチグハグな選択だったと思います。
CBポジションは固定?
名古屋のCB陣は攻撃参加もしますが、守備ではポジションにいる事を強く意識しているようです。
2例挙げます。
1例は、正確な時刻、試合を覚えていないのですが、私から見て左側のゴールを名古屋が守っていました。
名古屋が攻め込んだ後にカウンターをくらったのでしょう、スカスカな名古屋陣内の手前のサイドラインを相手選手が駆け上がってきて、そこに新井選手が追いつこうとします。
しかし、5m?くらい手前で相手選手がボールに追いつきクロスを上げる素振りを見せると、新井選手はボール保持者を見たまま、中央に向かっていきます。
そして相手選手はフリーな状態で余裕を持ってクロスを上げました。
ゴール前には、相手選手が一人と名古屋の選手(おそらくはホーシャ、横浜戦?)が一人いました。
ここは全力で突っ込んで、相手のミスを誘う場面ではないでしょうか?
もう1例は、以前の記事に何度か書きましたが、名古屋のペナルティエリア付近で相手チームに数的有利を作られる場面です。
なぜ数的不利を作られるのか見直したところ、CBの二人が中央から動いていませんでした。
名古屋は「高さありき」のスタメンではないので、ゴール正面でCBの高さを維持したいという考えなのでしょう。
ただ、ボール回し優先の攻撃のチームで、ボールを奪うための守備をするなら、ある程度の失点を許容するのと同様に、ゴール正面の高さも犠牲にしてもしょうがないように思います。
動くとそれぞれの位置でどう守備をするか、混乱するのも嫌でしょうけど。
一方、もし真剣にペナルティエリア付近の守備を固めるのなら、スペース管理をして、中途半端にボールを奪いに動くのはやめるべきです。
守備の優先順位は?
名古屋の守備では、いくつかの項目の優先順位はどうなっているのでしょうか?
- ボール保持者の動きを阻害する。
- 数的不利をつくらない。
- ゴール正面を空けない(ポジションを守る)。
現在の名古屋の守備の優先順位は、3 > 2 ~ 1 のようです。(特にペナルティエリア付近)
こちらのチームが点数で上回っていて、自分たちの守備を固めて、相手にボールを回させる状況なら、3 > 2 > 1 でも良いのかもしれません。
しかし通常の守備や、ボールを奪う事が目的の名古屋の守備なら、まずボール保持者を潰す事から始めるべきで、1 > 2 ~ 3 であるべきです。
名古屋の守備の約束事がどう理論立てられているのか、非常に興味があります。
ルヴァン杯、名古屋の勝利を願います。 もう本当にお願いします。
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