2016年4月18日月曜日

【EPL、TV観戦】 2016年4月17日 EPL 第34節 レスター対ウェストハム

レスター、負けませんでした。

引き分けでレスターは勝ち点1を得ました。2位のトットナムとは一時的に勝点8差になりました。トットナムの34節の試合は今後行われます。この試合の審判については色々言われていますが、ここでは書きません。



Match Centre (whoscored.com)

日程・結果 (sportsnavi)

試合当初は、ウェスト・ハムが攻勢に出ます。シュート一本、FK二本。レスターから見ると、最初のFKはゴールポストに救われました。9分にはレスターのFK、フートのヘディングシュートは勢いは良かったものの、ゴール横に外れました。

この時点まで、相手ゴール前までボールを運べる有効な攻撃は、センターライン付近あるいは相手陣内でボールを奪った時点から始まっていました。自陣ゴール前からボールを繋いでの攻撃ではありません。まだ攻撃にも守備にも運動量が豊富でした。

そして前半18分、レスターGKシュマイケルからのロングカウンターが始まります。センターサークル付近でウジョアが受け、ペナルティエリア前にいるカンテへのパス(この時点で岡崎は右サイドへ走りこむ)、そしてカンテからのパスをペナルティエリア付近の左サイドで受けたバーディーがゴール右隅にシュートを決めました。

この後、前半27分のバーディーのイエローカードを始めとして、イエローカードが4枚出ました。試合開始当初から、両チーム共に飛ばしていたため、守備の出足が遅れてきた印象です。ボールを前に進める推進力、意識は強いままでした。

後半頭から、ウエストハムは前の試合でハットトリックのキャロルを投入してきました。後半当初のウエストハムの攻勢の際には、ゴール前でのレスターの守備の出足がちょっと遅い場面もありました。

後半11分に試合が大きく動きます。バーディーがペナルティエリア内でのシミュレーションをとられて、二枚目のイエローカードで退場しました。そして数分後には、岡崎と交代でウジョアが出てきました。

その後は、レスターのゴール前での展開が続きます。二度ほど?レスターはカウンターでウエストハムの陣内まで攻めこむも、シュートに至りません。攻め続けられたレスターは、モーガンが相手選手を倒してしまい、PK。後半38分にキャロルが決めて、ウエストハムが1点を返しました。

続く後半41分、レスターはまたもゴール前で押し込まれます。レスターのクリアが短く、ペナルティライン付近からのクレスウェルのミドルシュートがゴールに突き刺さりました。

2点取られたレスターは攻勢に出ますが、時間は経過していきます。そしてレスター敗北かと思われた試合終了間際、ウエストハムのキャロルがペナルティエリア内でレスターのシュルプを倒してしまいPK。これをうジョアが決めて2-2の引き分けで試合終了となりました。




後半20分頃の岡崎→ウジョアの交代はいつもの事ですが、バーディーが退場になった今回は、結果として苦しい交代になりました。

戦術の設定としては、4-4-2で守っているチーム、FWは運動量豊富な2人です。後半、1点勝っている状況で、FWの1人が退場になりました。もう1人のFWの運動量も落ちています。守備指向の監督の考えは「どこで守り切るか」になると思います。これは、フィールド内の位置という意味に加え、運動量や高さといった特徴の意味にもつながります。

今回の選手交代は、運動量の落ちてきた選手の代わりに、大柄な選手を入れるものです。今回の結果で残念だったのは、カウンターが不発だった事、完全に押し込まれる形になった事です。スペースを活かせる俊敏なFWがいないと、カウンターの成功は難しくなります。今回はまさにそんな状況でした。一方でウジョアを入れた事は、セットプレーでの高さに貢献したはずです。

他の戦術上の選択肢としては、運動量豊富な選手を投入して、4-4-1のフォーメーションを中盤、あるいは押し込まれてもペナルティエリアの前で止める事が考えられます。交代したFWの選手には死ぬ気でボールを追ってもらって、一方で攻め気にはやらず、FWの他の一人二人でカウンターを行います。相手チームに俊足FWがおらず、高さを活かそうるとするなら、一定の効果があったはずです。

いづれにせよ、残り30分という時間は、守り切るには長いです。どのような選択肢をとったとしても、一波乱あっておかしくありませんでした。実際、今回のレスターは一時逆転された訳ですが、とにかく、今回は負けなくて良かったと思います。

残り4試合、果たしてどうなるのでしょうか?


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