以下、データの簡単な紹介と、「この論文・サイトのダウンロードURLが機能してないので別のリンクを使ってね」というお話。
データの head と tail。 |
データ紹介
これまでに紹介している論文とは別に、「DEBS 2013」でgoogle検索すると、その研究集会のページが出てきます。
研究集会の目的などは置いといて、2013年に開催された研究会では、その主題が「サッカーのトラッキングデータのリアルタイムの解析(アプリの開発)」でした。
研究集会のページには、データの内容と解析すべき内容が書かれています。
試合の概要を書いておきます。
GK含め各チーム8人の選手、30分ハーフ。
フィールドはハーフコートで、通常のタッチライン上にゴールが2つ置かれています。(下記URLからダウンロードできる動画で確認できます。)
位置データは、フィールプレイヤーについては両足に計2つのセンサー、200Hzでの観測、GKについては両手両足に計4つのセンサー(200Hz)、ボールについては2000Hzでの観測。
審判も1人分を観測。
これらの観測頻度によって、1秒間で計15000地点の位置データが得られるとの事。
公開されているトラッキングデータの内容は「sid, ts, x, y, z, |v|, |a|, vx, vy, vz, ax, ay, az」、センサーのID番号、時刻、センサーの位置座標xyz、速度と加速度の大きさ、その方向成分、です。
データの先頭部分と末尾部分の数字が、上記の図に書かれています。
合計4GBのデータです。
CSVの拡張子はついていません。
Mutschlerの論文には、gzipで2.6GBのデータとあったのですが、下記のURLからダウンロードしたファイルは1.7GBでした。
google colab + google drive の環境では、gzipの解凍に6時間以上かかりました。
寝て起きたら出来ていたので正確な時間は不明です。
(190404、公開しているノートブックの内容確認で改めて解凍したところ、10分程度?で解凍完了。6時間以上とは何だったのか?)
トラッキングデータの他に、動画、各選手のボール保持の開始時刻と終了時刻、スローインなどによるゲーム中断と再開の時刻、などのデータをまとめたファイルも同様にダウンロードできるので、トラッキングデータの解析結果と突き合わせる事ができます。
ダウンロードURL
論文(PDF)と研究会のページ(debs.org)に書かれているURLですが、リンクをクリックしても、サーバーが無いようでデータをダウンロードできません。
そこで論文の著者に連絡をとったところ、彼の所属するフラウンホーファー研究機構の研究会用のページを教えてもらえました。
ページなかほどに、各データへのリンクがあります。
ドイツ語で書かれていますが、パッと見たところ、内容はDEBS2013のページ(英語)と同じです。
私は基礎科学系のマックス・プランク研究所(各分野の研究所が各地に分散している)は知っていましたが、応用研究にも同等の機関があるようです。
ここらへんの仕組みというか、科学技術研究の組織化、取り組みはドイツ(ヨーロッパ)はしっかりしていて羨ましいです。
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[記事一覧]トラッキングデータとスプリント回数について
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