2016年4月27日水曜日

【J1】 予習、浦和レッズ (2016年4月29日に名古屋と対戦)

浦和レッズについての予習です。

浦和レッズ公式ホームページ



戦績


  • 今シーズンの公式戦通算戦績は、8勝3分け2敗。
  • J1では、6勝1分け1敗、勝ち点19の首位で、得点13失点5の得失点差+8です。得点はJ1第3位、失点はJ1第1位の少なさです。(名古屋は得点11失点11)
  • ACLでは、2勝2分け1敗、勝ち点8でグループHの2位です。グループリーグ突破が確定しています。
  • ヤマザキナビスコカップは準々決勝から参加、グループステージは免除されています。
現在J1首位の浦和です。ACLのグループリーグ突破も決めており、直近5試合の結果は、3勝2分けです。失点の少なさが示しているように、負けがありません。前節では、J1最多得点18の川崎(ホーム)を相手に0-1で勝利しました。

次に勝敗と先制点の関係を調べました。下記の表です。
勝敗の`w'は勝利、`d'は引き分け、`l'は敗北です。先制点の`y'は浦和レッズが先制点、`n'は相手チームが先制点、`0'は両者無得点です。
新潟の予習の際にも、「新潟は先制点を取られたら負ける」という傾向がありましたが、浦和の傾向もはっきりしていて、「先制点をとれば勝利、先制点をとれなければ敗北か引き分け」となっています。J1第2節で浦和に勝利したのは磐田で、J1第6節で引き分けたのは横浜です。

選手

J1で得点をした選手は、興梠選手が5得点、武藤選手が3得点、李選手が2得点、柏木選手、ズラタン選手、森脇選手が1得点です。ACLでは、武藤選手が3得点、興梠選手が2得点でした。興梠選手と武藤選手は、公式戦合計18得点の内、13得点を叩き出しています。

選手の出場回数を見ると、スタメンをほぼ固定している事が分かります。J1に限った話ですが、9人の選手が8試合に出場しています。その次は7試合が2人、6試合が1人です。出場試合が0の選手は8人いました。ただ、この中にFWの選手はおらず、MFの選手が2人、後はDFとGKの選手達でした。DFとGKはほぼ完全に固定していて、FWとMFについては若干のスタメン変更はあるようです。

ここ数年、それほどメンバーが変わっていない「はず」なので、連携も深まっていそうです。

戦術

浦和の戦術を簡単にまとめると、ポゼッションでしかも攻めこむ、攻め篭もり型です。これが分かりやすいのが、パスを実行している領域です。Football LABの浦和のページの下部にあるパスの実行領域を見ると、センターライン付近のパス本数が多いのはよいとして、自陣ペナルティエリア付近より、相手陣内のペナルティエリア付近のパス本数が多くなっています。

新潟の予習において、名古屋の1試合平均のショートパスの試行数は192本、ロングパスは54本、新潟のショートパスの試行数は306本、ロングパスは38本、と紹介しました。浦和の1試合平均のショートパスの試行数は327本、ロングパスは71本です。浦和はショートパス、ロングパスともに名古屋を超えています。特にロングパスが多いというのは、DFからのロングパスに加え、サイドチェンジも多用しているという事でしょうか。

このような攻め篭もり戦術を実行している浦和のスタッツ欄を見ると、シュート、枠内シュート、コーナーキック、30mライン進入回数、ボール支配率が全て1位です。さらに、浦和のホームページにある対名古屋のプレビュー記事を読むと、被CKが1試合あたり1.5本、最近の4試合で与えたCKは2本と書いてありました。

このポゼッションを支えている要因の一つは、ボールを奪い返す能力の高さです。Football LABの記事「データプレビュー ‐川崎Fvs浦和 ボールを持つのはどちらだ?‐」によると、浦和は、
“ボールを失った後に5秒未満で奪い返した割合は17.7%とリーグで最高で、ボールを取り返すまでの平均時間は唯一の一桁である9.7秒。”
 との事です。

対策?

名古屋は、イ・スンヒ選手が出場停止、明神選手が負傷中です(楢崎選手も)。名古屋の今までの試合を見ると、田口選手に加え、イ・スンヒ選手か明神選手とのダブルボランチが、中盤でボールを奪って攻撃する際の起点でした。それが使えないのはかなりのマイナスです。

浦和にボールを渡し、自陣ゴール前で守り切るのは、今シーズンの失点数から考えると不安です。浦和の崩しにどこまで耐えられるでしょうか?ただ、選手の高さについては名古屋に分がありそうです。相手が攻め篭もりでくる以上、いっその事シモビッチ選手を外して、運動量のある前線の選手達でチェイシング(プレッシング)をしかけるのも面白いとは思います。(組織的にできるかな?)

何はともあれ、名古屋がどんな選手構成と戦術で浦和と対戦するのか、先制点を奪えるのか否か、楽しみです。


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