2016年11月21日月曜日

【追跡記事】 2016年、ザスパクサツ群馬から移籍した選手達のその後

5月末の記事「 【小ネタ】 ザスパクサツ群馬の選手移籍問題」で、ザスパクサツ群馬(以下、群馬)からtonan前橋(以下、前橋)へ移籍した5選手と、契約解除になった八角選手について取り上げました。

2016年シーズンのJ2が終わったので、選手達のその後を簡単に調べました。



まとめると、このようになります。

  • 前橋へ移籍した5選手のうち、2選手は群馬に再度移籍(7月)、試合出場は無し。
  • 八角選手は、7月にJ3グルージャ盛岡と契約、9月以降10試合に出場。


各チームからの公式情報は、以下の通りです。

【トップチーム】朴 昇利選手、福島 遼選手 tonan前橋より移籍加入のお知らせ (ザスパクサツ群馬、2016年7月19日)

【チーム】八角大智選手 新加入決定のお知らせ (グルージャ盛岡、2016年7月11日)

移籍した選手達の動向をjleague.jpの選手名鑑で調べると、ザスパクサツ群馬に移籍した朴選手と福島選手の試合出場はありませんでした。

グルージャ盛岡と契約した八角選手は、9月11日以降、10試合に各90分出場、1得点しています。



あと、よく分からないのが、シーズン途中で群馬から前橋に移籍予定だった>イム・チョンビン選手です。

彼は、9月17日の時点で登録抹消、しかしながらシーズン終了まで群馬で練習参加との事です。

【トップチーム】イム チョンビン選手 登録抹消のお知らせ (ザスパクサツ群馬、2016年9月17日)

なんなんすかね、これ?(´・ω・`)





追記、2016年11月25日

この記事を最初に書いたのは、11月21日でした。今日(25日)になり、以下の情報が出てきました。


  • 7月に群馬に再度移籍(復帰)していた福島選手(23)の現役引退。
  • tonan前橋サテライトへ育成型期限付き移籍していたオ・ハンビン選手と契約更新せず(既に帰国)。
  • 同じく育成型期限付き移籍していた大岩選手は退団(本人コメントによると進学との事)。


詳しくは群馬のインフォーメーションページを御覧下さい。

これで、前橋に移籍した5人の内の3人が群馬を離れる事になり、中村選手のみが前橋に残っている状況です。

私は各選手の将来性を知りませんし、クラブ内の契約事情も知りませんが、結果だけを見ると、今回の群馬から前橋への移籍は成功とは言い難いでしょう。

実力社会のプロサッカーでは「よくある事」なのかもしれませんが、やはりJ2の群馬を経由してこうなった事にモヤモヤします。





追記、2017年4月26日

名古屋が群馬と対戦する事になり、この記事を思い出しました。

前橋に残っていた中村選手は、2016年12月16日に群馬に復帰していました。

【トップチーム】中村 俊貴選手 tonan前橋より移籍加入のお知らせ(ザスパクサツ群馬)


なお、2017年シーズンは、群馬から前橋への選手の移籍は無いようです。




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2016年11月20日日曜日

【J1】 2016年シーズンのJ1、勝敗と先制点の有無

前回の記事(【J1】 2016年シーズンのJ1、ホーム・アンド・アウェーの勝敗数と勝点)では、2016年シーズンのJ1について、ホーム・アンド・アウェーの差がほとんどない事を報告しました。(それ以前のシーズンと同じように)

今回は、2016年シーズンのJ1について、試合結果を大きく左右する先制点の有無と勝敗の関係について書きます。

おおまかな傾向としては、pal-9999さんらが以前に報告されている内容と同じです。下部の参考ページを御覧下さい。

継続性のあるクラブについては、自分達の試合展開を理解するための良いデータになるはずです。


まず、各チームの先制点を奪った試合数(先有)、先制点を奪われた試合数(被先)、スコアレスドローにおわった試合数(スド)の表を示します。

2016年シーズンのJ1、先制点の有無。「先有」は先制点を獲得した試合数、「被先」は先制点を奪われた試合数、「スド」はスコアレスドローの試合数。並びは、年間勝点順位。

並びは、上から年間勝点の順位です。「脚」は、いわずもがなガンバ大阪です。

見て分かるように、年間勝点の多さと、先制点を奪った試合数の多さ、先制点を奪われた試合数の少なさはだいたい似た傾向(比例?)です。

よく言われているように、サッカーでは先制点が大きな意味を持ちます。

スコアレスドローは、多くても4試合、ほとんどのチームが年間で1から3試合、経験しています。

勝点と先制点の傾向から外れているのは、上位のチームではG大阪(脚)、中位では東京、下位では新潟です。これらのチームは後で言及します。


次に、先制点を奪った試合と先制点を奪われた試合での勝敗数の表です。

2016年シーズンのJ1、先制点の有無と勝敗数。「先有」は先制点を獲得した試合数、「被先」は先制点を奪われた試合数。

おおまかな傾向として、上位のチームは先制点を奪った試合の多くで勝利し、先制点を奪われた試合でも何割りかの試合で勝利しています。

一方、下位のチームは、先制点を奪った試合でも半分以上で勝利できず、先制点を奪われたほとんどの試合で敗北しています。

これらの傾向は、過去にpal-9999さんの記事でも書かれています。

他に目立つ傾向としては、大宮や広島のように、先制点を奪った試合では勝てるものの、先制点を奪われた試合では勝てない傾向です。

これらのクラブでは、先制点の有無が多くの場合の勝敗に直結している訳ですが、どんな問題があるのか一概には言えません。

ただ一例として、カウンター戦術を得意としていて、相手の守備を崩す事に困難のあるチームは、このような傾向を見せるはずです。

カウンター戦術が得意なチームなら、先制点をとって相手チームが攻め込んでくれば、さらに得点の機会が増え、勝利する可能性は高くなります。

一方、相手チームの守備を崩す事が苦手なチームなら、先制点を取られ、相手チームが守備を固めると、敗北する可能性が高くなります。


さて、先に挙げたG大阪(脚)、東京、新潟を見てみましょう。

G大阪(脚)は、先制点を奪った試合数よりも先制点を奪われた試合数が多いにもかかわらず、上位です。その原因は、先制点を奪われた試合での6勝です。逆転できる攻撃力はあるのですが、なかなかその攻撃力を最初から出せないのが今年のG大阪(脚)の問題なんでしょう。

東京は、先制点を奪った試合数は上位に近い19試合です。にも関わらず9位になった原因は、先制点を奪った試合での6敗(つまり逆転負け)です。磐田の5試合も多いですが、この2クラブ以外は多くても3試合です。逆転負けは、つらいです。

新潟は、先制点を奪った試合数では最下位の福岡より2試合多い程度ですが、先制点を奪った試合での勝利数は上位下位の甲府名古屋と変わりません。先制点を奪った試合数は少ないものの、その中での勝つ確率の高さが、残留に導いたようです。


最後に、先制点を奪った試合と奪われた試合での勝利数をそれぞれの試合数で割って、割合を求めました。

例えば、以下の表の0.10とは、10%の事です。

2016年シーズンのJ1、先制点の有無と勝敗の割合。「先有」は先制点を獲得した試合数、「被先」は先制点を奪われた試合数。

年間勝点首位の浦和は、先制点を奪った試合での勝率は90%、先制点を奪われた試合でも最も高い40%です。

ただ、先制点を奪われた試合での敗北が60%もあるのは、若干多いように思います。ここらへんに付け入る隙があるのでしょうか?

先制点を奪った試合での勝率について、浦和と川崎に次いで多いクラブはG大阪(脚)、広島、柏です。

これらのクラブが戦術的あるいは選手的な+αを加えて、先制点を取りやすくなると、優勝に近づくはずです。

一方、勝点で上位ながらも先制点を奪った試合での勝率の良くない、鹿島、大宮、神戸については、先制点を獲得した後の攻撃と守備についての問題がありそうです。

川崎は風間監督の退任が報じられていますが、他の上位チームの監督は多分変わらないと思うので、来シーズンは、これらのチームがどのような改善を施してくるのか、楽しみです。



参考ページ


Jリーグにおける先制点と優勝チーム、降格チーム (pal-9999のサッカーレポート)
【昴】2013年J1リーグにおける先制点と勝敗結果の相関。 (フットボール マンション)
やっぱり先制点は重要だった! (サッカー データスタジアム)




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2016年11月17日木曜日

【J1】 2016年シーズンのJ1、ホーム・アンド・アウェーの勝敗数と勝点

J1の2ndステージ第17節が終わり、多くのJ1クラブがシーズンを終えました。(ちょっと遅いですけど(汗)

2016年シーズンのまとめの一環として、J1クラブ、全34節のホーム・アンド・アウェーの勝敗数を紹介します。

データは、1試合ずつの勝敗、ホームかアウェーか、先制点の有無、得点と失点を、手入力しました。

各クラブの年間の勝敗数、ホームとアウェイの試合数は確認しています。



結論から言うと、2016年シーズンのJ1の勝敗については、ホーム・アンド・アウェーの顕著な差はありませんでした。

過去の海外リーグ(1999-2000シーズン)では、ホーム・アンド・アウェーで2倍近い勝利数の差が報告されていますが(下記の参考ページの新潟大学の論文)、2016年のJ1では全くそんな事はありませんでした。

次の表では、各クラブのホーム・アンド・アウェーにおける勝敗数と勝点をまとめました。

2016年シーズンのJ1、ホーム・アンド・アウェーの勝敗数。

個々のクラブについては、ホームとアウェイでの差が「ある事もあり」ます。

ホームとアウェイでの勝利数の差が最も大きいのはFC東京で、ホームで9勝、アウェイで6勝です。

逆に、大宮と横浜は、アウェイの勝利数がホームより3勝多くなっています。

一方で、川崎の勝敗数はホームとアウェイで全く同じですし、浦和、G大阪(脚)、広島や名古屋は、勝利、引分、敗北の数が少し違う程度です。


そして、全クラブの勝敗数を合計すると、ホームとアウェイにおける勝利と敗北の数は全く同じになりました。

結果的に2016年シーズンのJ1では、「ホーム・アンド・アウェーの差」は無かったという事になります。

(例えば、ホームチームが3試合に2度勝ち[アウェイチームが負け]、アウェイチームが3試合に1度勝つ[ホームチームが負ける]場合、ホームの合計勝利数と合計敗北数の比は2対1になります。今回はそのような差が見られないので、ホーム・アンド・アウェーの差が無い事になります。)

ちなみに、各節ごとに9試合で、合計34節あるので、試合数の合計は306試合になります。

表中のホーム(アウェイ)のみの試合数を合計すると306試合になります。



さらに、ホーム・アンド・アウェーの勝点のグラフを作ってみました。

勝点は、勝利で3、引き分けで1、敗北で0、として計算しました。

2016年シーズンのJ1、ホーム・アンド・アウェーの勝点のグラフ。

この勝点のグラフを見ると、浦和、神戸、東京のホームでの勝点が目立っていますが、一方で大宮、横浜、湘南のアウェイでの勝点も目立っています。

他のチームに至っては、ホームとアウェイの勝点の差は目立ちません。

名古屋と新潟の勝点が並んでいるのが悲しい…。(´・ω・`)



改めて書きますと、2016年シーズンのJ1全体としては、ホーム・アンド・アウェーの影響はほとんどありませんでした。

こうなってしまった理由は私にはさっぱり分かりませんので、これ以上は書かずにおきます。

次は、先制点の有無と勝敗の関係について調べます。



参考ページ


1993~1998年「ホームゲーム&アウェーゲーム勝率」(湯浅健二の「J」データ分析)
各国プロサッカーリーグにおけるホームゲームとアウェーゲームの勝率、得失点差の違い (森 恭、新潟大学)
【急募】Jリーグのホーム成績を上げる方法 [無断転載禁止]©2ch.net (2ちゃんねる過去スレッド)
サッカーの試合ってホームとアウェイどっちが有利?~Jリーグの過去の勝率の分析~ (In to the moratorium)



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2016年11月7日月曜日

ボスコ・ジュロヴスキー監督の留任署名運動!

ボスコ・ジュロヴスキー監督の留任を名古屋グランパスに直訴しよう


グラぽ編集部の編集長さんが、 ボスコ・ジュロヴスキー監督の留任を名古屋グランパスに訴える署名活動をされています。

よろしければ、皆さんも是非署名をして下さい。



リンク、「ボスコを留任させるべき7つの理由」 (グラぽ)


2016年11月5日土曜日

ボスコ・ジュロヴスキー監督、退任

ほんとにどうなるんでしょうね、名古屋グランパス?(´・ω・`)


中日新聞他の新聞報道(朝刊)によると、ボスコ・ジュロヴスキー監督(と闘莉王選手)は名古屋グランパスから離れるようです。

ジュロブスキー監督退任 グランパス、久米社長も辞任 (中日新聞)

さらに中日新聞の夕刊によると、豊田会長は代表権を返上、他の取締役3人(久米社長含む)も退任との事です。

グランパス3取締役退陣 豊田会長は代表権返上へ (中日新聞)



フロントの刷新は既定路線だったはずですが、ジュロヴスキー監督(と闘莉王選手)がチームを離れるとは思いませんでした。

フロント人事は、親会社であるトヨタ自動車からの出向でしょう。

それはいいのですが、サッカークラブは他の一般企業と異なる環境のため、フロントは不慣れな仕事に直面します。

また「コストカットしてやったぜ!」と得意絶頂になってもらわれては困ります。

それも、急に決まった事でしょうから、本人たちも平静かつ準備万全では無いでしょう。

フロント刷新の上で、1年でJ1に復帰させるためには、Jリーグとグランパスをよく知る監督と中心選手の慰留が当然の事だと思っていましたが、トヨタ自動車はそう考えなかったようです。

トヨタ自動車は知名度のある外国人監督を考えているようですが、「知名度のある外国人監督」が、果たして日本(極東)のJ2(2部リーグ)で指揮をとってくれるのでしょうか?

これから監督候補との交渉をすると思いますが、その間に選手達との契約交渉はどうなるのでしょうか?

派閥争い、勢力争いの流れとしては、久米さんの呼び戻したジュロヴスキー監督と闘莉王選手の排除は当然だったのかもしれません。

全く先が見えません。

サポーターも不安ですが、選手達も不安ですよね。


トヨタ自動車のこの行動が成功するとは思えません。(1年でのJ1復帰を前提として)

監督に知名度を求めている事が、致命的にチグハグです。

トヨタ自動車(大企業)の論理では当然なのかもしれませんが、小倉監督で既に失敗してますよね?

それとも数年はJ2にとどまる事を決定しているのでしょうか?

来シーズンの名古屋グランパスの成功を祈っていますが、トヨタ自動車の考え(優先順位)が理解できません。

続報を待ちます。




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2016年11月3日木曜日

【短い感想のみ】 名古屋グランパス、J2降格

名古屋グランパス、J2降格


本日、残念ながら、名古屋グランパスは湘南ベルマーレに敗退し、J2への降格が決まりました。

1年間見守ったチームの最後の試合、その試合内容、シーズンの積み重ねの結果、なかなか「これで良かった」シーズンではありませんでした。

J2に参戦して何がどうなるか、来シーズンのチーム編成とかさっぱり分からず、変なドキドキを感じます。

G大阪、東京、浦和、広島など、一旦J2に落ちて、J1に定着しているチームとサポーターを見ていると、落ちてもまぁ変わらないのでしょうか。

一方、磐田、福岡、湘南、新潟、甲府を見ていると、やはりJ1に定着する事の難しさと、昇格と降格の現場を前にしての歓喜と悲哀の激しさをちょっと怖く思います。


今シーズンの結果を招いたフロント陣への憤りは、まだ腹の中にあるはずですが、今日はちょっと無理です。

力が抜けました。

久しぶりにお酒をちょっと飲んで寝ます。



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