2016年シーズンのまとめの一環として、J1クラブ、全34節のホーム・アンド・アウェーの勝敗数を紹介します。
データは、1試合ずつの勝敗、ホームかアウェーか、先制点の有無、得点と失点を、手入力しました。
各クラブの年間の勝敗数、ホームとアウェイの試合数は確認しています。
結論から言うと、2016年シーズンのJ1の勝敗については、ホーム・アンド・アウェーの顕著な差はありませんでした。
過去の海外リーグ(1999-2000シーズン)では、ホーム・アンド・アウェーで2倍近い勝利数の差が報告されていますが(下記の参考ページの新潟大学の論文)、2016年のJ1では全くそんな事はありませんでした。
次の表では、各クラブのホーム・アンド・アウェーにおける勝敗数と勝点をまとめました。
2016年シーズンのJ1、ホーム・アンド・アウェーの勝敗数。 |
個々のクラブについては、ホームとアウェイでの差が「ある事もあり」ます。
ホームとアウェイでの勝利数の差が最も大きいのはFC東京で、ホームで9勝、アウェイで6勝です。
逆に、大宮と横浜は、アウェイの勝利数がホームより3勝多くなっています。
一方で、川崎の勝敗数はホームとアウェイで全く同じですし、浦和、G大阪(脚)、広島や名古屋は、勝利、引分、敗北の数が少し違う程度です。
そして、全クラブの勝敗数を合計すると、ホームとアウェイにおける勝利と敗北の数は全く同じになりました。
結果的に2016年シーズンのJ1では、「ホーム・アンド・アウェーの差」は無かったという事になります。
(例えば、ホームチームが3試合に2度勝ち[アウェイチームが負け]、アウェイチームが3試合に1度勝つ[ホームチームが負ける]場合、ホームの合計勝利数と合計敗北数の比は2対1になります。今回はそのような差が見られないので、ホーム・アンド・アウェーの差が無い事になります。)
ちなみに、各節ごとに9試合で、合計34節あるので、試合数の合計は306試合になります。
表中のホーム(アウェイ)のみの試合数を合計すると306試合になります。
さらに、ホーム・アンド・アウェーの勝点のグラフを作ってみました。
勝点は、勝利で3、引き分けで1、敗北で0、として計算しました。
2016年シーズンのJ1、ホーム・アンド・アウェーの勝点のグラフ。 |
この勝点のグラフを見ると、浦和、神戸、東京のホームでの勝点が目立っていますが、一方で大宮、横浜、湘南のアウェイでの勝点も目立っています。
他のチームに至っては、ホームとアウェイの勝点の差は目立ちません。
名古屋と新潟の勝点が並んでいるのが悲しい…。(´・ω・`)
改めて書きますと、2016年シーズンのJ1全体としては、ホーム・アンド・アウェーの影響はほとんどありませんでした。
こうなってしまった理由は私にはさっぱり分かりませんので、これ以上は書かずにおきます。
次は、先制点の有無と勝敗の関係について調べます。
参考ページ
・1993~1998年「ホームゲーム&アウェーゲーム勝率」(湯浅健二の「J」データ分析)
・各国プロサッカーリーグにおけるホームゲームとアウェーゲームの勝率、得失点差の違い (森 恭、新潟大学)
・【急募】Jリーグのホーム成績を上げる方法 [無断転載禁止]©2ch.net (2ちゃんねる過去スレッド)
・サッカーの試合ってホームとアウェイどっちが有利?~Jリーグの過去の勝率の分析~ (In to the moratorium)
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