2017年1月30日月曜日

【小ネタ】 関東学院大学の入試問題(英語)に納得がいかない(´・ω・`)

サッカーブログでなんのこっちゃかと言うと


関東学院がマリノスと提携しているので、このような問題文もできたようです。(「マリノスと提携、トップレベルの練習が魅力」、関東学院大学の記事)

とりあえず、もうちょっとポジティブな文面がいいような気がします。(´・ω・`)


納得いかない問題文の中身ですが、日本文は、

  • 私にはどうしてマリノスが、その試合に負けたかが、さっぱり分かりません。

となっています。一方、選択肢から英文を組み立てると、

  • I cannot understand how on earth the Marinos lost that game.

となるはずです。(「on earth」が疑問詞の強調。)


私が違和感を感じたのは2点、日本文が理由「どうして」を求めているのに対して、経過や方法を表す「how」を使っている点、そして「understand」に「how」をつなげている点です。
  • I cannot understand why on earth the Marinos lost that game.
理由を求める疑問詞の「why」なら、なんの問題も無かったはずです。そこに「how」が入り込んでいるのが違和感です。さらに、「how」の場合の日本語訳を考えると、
  • 私にはどのようにマリノスが、その試合に負けたかが、さっぱり分かりま(理解できま)せん。
となっており、怖い日本語になってしまいます。この文の怖い理由は、試合内容である、「0-2で負けた」とか「○○選手が大活躍だった」とか「A選手が上げたクロスをB選手が落として、C選手が決めた」という事を知っているのに理解できないというように受け取れるからです。

例えば、「understand」の代わりに「know」を使うと、
  • I do not know how on earth the Marinos lost that game.
  • 私は、一体どのようにマリノスがその試合に負けたのかを知りません。
となり、おかしくない日本語です。

結局、サッカーで言えば、試合内容とは「知るべき事」であり、内容がなぜそうなったかは「理解するべき事」です。今回の問題では、ココらへんがごちゃまぜになっており、それが違和感・気持ち悪さを感じた原因です。

問題文にもいちゃもんをつけるなら、「私には、どうしてマリノスがその試合に負けたかが、さっぱり分かりません。」というように読点の位置を変えると、文の要素のまとまりが良いはずです。


この内容が間違っていた場合、恥ずかしいので、速攻で削除します。(`・ω・´)


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2017年1月26日木曜日

【論文紹介】 ポジション別の高強度運動の違い (EPLの2003から2006までの3シーズン)

紹介する論文は、「Analysis of High Intensity Activity in Premier League Soccer (Di Salvo et al., 2009, Int. J. Sports Med.)」です。

検索するとResearchGateでリプリントが読めます。

この論文では、English Premier League (EPL) における High Intensity Activity(いわゆる高強度運動)についてポジションとの関係を主に調べています。

この論文のHigh Intensity Activityとは、移動速度で言えば19.8 km/h以上と定義されます。

以前紹介した論文「The Evolution of Physical and Technical Performance Parameters in the English Premier League (Barnes et al., 2014, Int. J. Sports Med)」では、7シーズンに渡るサッカーの各要素の変化が主題でしたが、この論文ではポジション別のHigh Intensity Activityの違いが主題になっています。


2017年1月19日木曜日

【論文紹介】 トラッキングの計測結果は正しいのか?

紹介する論文は、「Validation of Prozone (R): A new video-based performance analysis system (Valter et al., IJPAS, 2006)」です。

Research Gateからも取得できるようです。Validation of Prozone (R): A new ...

この論文では、トラッキングシステムで計測された動き(走り)の速度を、独立して計測された速度と比較しています。

ちょっと古いですが、前回紹介した論文で参照されていました。

この論文には、トラッキングシステムを開発?したProzone社が協力しています。

独立した計測方法とは、一定距離に設置された光センサー(タイミングゲート)による時間計測(速度計測)です。

本文では、「良好な結果(最も良い結果は相関係数0.999)が得られた」とされていますが、一部疑問が残ります。


2017年1月15日日曜日

【論文紹介】 近年のEPLの「走り」の進化について (2006-07シーズンから2012-13シーズン)

紹介する論文は、C. Barnesらによる「The Evolution of Physical and Technical Performance Parameters in the English Premier League (International Journal of Sports Medicine)」です。

この論文の主要な結論は、2006-07シーズンから2012-13シーズンの7シーズンに渡る、the English Premier League (EPL) の「走り」の定量的な変化です。概要に載っている結論を紹介します。


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