DEBS2013のデータ論文
データのダウンロードページ(フラウンホーファー研究機構)
今回の作図に使ったノートブック、td_006b_4pub.jpynb。
パスマップやら
前半分のデータだけでパスマップやら色々作ってみた。
チームAのパスマップ、選手達の時間平均した位置を示している。選手たちをつなぐ太線は、二者間の成功したパス本数の多さを示す(5本以上)。選手を示す円の大きさは出したパス本数の多さを示す。 |
チームBのパスマップ。 |
平均パス速度とパスの距離の散布図。 |
平均パス速度とパスの時間の散布図。 |
また、ロシアワールドカップで公開されていたパス分布の表も作ってみた。
この表では、左足のID番号で選手を表している。
ショートパスは0mから10m、ミドルパスは10mから20m、ロングパスは20m以上とした。(ロシアワールドカップでは、パスの距離の定義が公開されていない)
PAは pass attempt でパス試行数、PCがパス成功数を示す。
頭文字のS、M、L、Tは、ショートパス、ミドルパス、ロングパス、それらの合計、を表す。
パスマップで選手達の平均位置とパス本数を見れば、どちらのチームが攻勢だったかはおおよそ分かる。
今回の例では、チームAが優勢だったらしい。
パスの散布図については、さらにチームごと、選手ごと、相手ゴール方向、自陣ゴール方向に分ければ、詳細な傾向が出てくるだろう。(時間かかりそう。やる価値はあるのかな?)
このような複数の図は、雑誌の記事レベルにはちょいちょい出てくるが、論文レベルでまとめて公開されているかは、私は知らない。
今回のデータは、通常のプロリーグの形式とはかなり違うが、あるレベルの成人男性のプレー結果と考えれば、それなりにまとめる意義はありそうに思う。
一つ注意して欲しい事は、今回の「パス」は、単純にボール保持者間のボールの移動、と定義している事である。
これは、データ提供元のボール保持者の時間変化を使った事による制限である。
なので、例えばロングパスのトラップを失敗して、ボールに触れたものの相手選手にボールが渡った場合、これはパス失敗としてカウントされる。
このような意図しないパスが、今回のプロットには少ないながらも含まれている。
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