2018年9月13日木曜日

オープントラッキングデータの解析 その7 3分間ムービー


DEBS2013のデータ論文

データのダウンロードページ(フラウンホーファー研究機構)

動画を作ったノートブック、td_007a_4pub.jpynb



試合中の全選手の位置変化を示す動画を作ってみた。






論文で時刻の指定されている前半と後半に分けた。

赤丸がチームA、青丸がチームB、各数字は左足のID番号である。

緑丸がレフリー、小さめの黒丸がボールである。

見やすさを優先して、人間は直径4mの円、ボールは直径2mの円で表現している。


しばしば、濃い色に白数字の選手が現れるが、それはボール保持者である。

先の記事にも書いたが、ボール保持者かどうかの認定は、データ供給元が手動で調べた結果をそのまま使っている。(自分で調べる気はない)

足の甲とボールにセンサーがついているので、両者の距離でボール保持者(ボールにタッチした選手)を認定したと推測される。



これらの3分間の動画は、1秒間隔の画像から、10fps(だいたい「1秒間に画像10枚の動画」の意味)にして作成した。

なので、30分間が3分間に短縮されている。

PC環境なら、ダウンロードして QuickTimePlayer を使えば、早送り巻き戻しが十字キーでできるので見やすいだろう。




次に、選手の移動速度の時間変化を知りたいのだが、いまの画像はこんな感じ。

ボールの速度変化の図に合わせている。

このゲームでは、左足と右足のスネ当てにセンサーがついているため、単純にプロットすると、ピークが半周期ずれて現れる。

選手の移動速度の時間変化をどう求めたものか…。

15分近く、右足(黄線)の速度が強く出ている。

ボール保持者を示す赤帯青帯を見ると、この選手がボールを保持している時間の終わり頃に対応するので、右足でボールを蹴ったのだろう。




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