2015年6月1日月曜日

「サッカー戦術 3 フォーメーションの選択」

本書の目的は、中盤のフォーメーションの選択ついての議論である。ボール保持時の攻撃的戦術行動を構築するためには、フォーメーションの設定が欠かせない。「3層か4層」、「DFの人数は3人か4人」、この制限の下で想定される36のフォーメーションについて、その特徴的な機能を評価した。 



フォーメーションは、相対的な位置関係と選手間の距離によって構成されている。相対的な位置関係からは、フォーメーションの機能、実施可能な戦術の基礎概念が決まる。このフォーメーションの機能を表にまとめ、その差異について概観した。また、フォーメーションの全長を決定するライン間の距離について、個人の守備領域を定量的にモデル化する事から始めて、ライン間の距離の上限を提案している。機能をまとめた表を使って、フォーメーションの選択について議論した。 

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目次 

第1章 導入 
1.1 本書の目的 
1.2 本書の動機 

第2章 フォーメーションの要素 
2.1 フォーメーションの性質 
2.2 フォーメーションの評価 
2.3 フォーメーションの形状要素 
2.4 ライン間の距離 

第3章 フォーメーションの選択 
3.1 フォーメーションと動き方の選択の優先順位 
3.2 フォーメーションの選択 
3.3 遅攻における動き方の設計 
3.4 3層と4層のフォーメーションの相性 
3.5 個別の動き方の具体化 

第4章 議論 
4.1 特定のフォーメーションが採用される理由は? 
4.2 左右非対称なフォーメーション 
4.3 数的優位か1対1か? 
4.4 微調整かプランBか 
4.5 ミドル・ロングシュートと駆け引き 
4.6 ミスマッチ 

第5章 まとめ


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