2018年6月30日土曜日

【日本代表】 ベルギーのデータあれこれ

この記事では、R16の日本の対戦相手であるベルギーのデータを紹介します。

8人替えで臨んだイングランド戦は置いときます。

初戦のパナマ戦も、2戦目のチュニジア戦も、正直そんなに死力を尽くした戦いにはなっていませんが、彼らの好調なプレー、彼らの望み通りのプレーができていた事を考えると、調べる価値はあります。


パナマ戦の Match Facts

チュニジア戦の Match Facts

データ内容についてはこちらの記事をどうぞ、「【小ネタ】ワールドカップの公開データ紹介



スタメン


パナマ戦もチュニジア戦も、スタメンは同じでした。

パナマ戦スタメン (fifa.com)

ベルギーのフォーメーション。fifa.comより。

日本戦も同様のスタメンで来るでしょう。

ルカク、アザール、、、と非常に強力な布陣ですが、DF陣についてはイングランド戦で途中出場したコンパニが出てくるかもしれません。

15番のムニエはDF登録ですが、右のウイングバック(WB)に位置しています。



ヒートマップ


まず、ヒートマップから見ていきましょう。

パナマ戦のヒートマップ。

これはパナマ戦のヒートマップですが、1トップの9番ルカクと3バックの中央20番ボヤタのマップの濃さが印象的です。

左右に大きくは動いていません。

ともすればこのようなマップは動きの悪さの証拠となりますが、今回の場合はそこで仕事を効果的にできた(そこで仕事をするだけで十分だった)と言えそうです。

パナマ戦もチュニジア戦も、3バックの3人(5番20番2番)のマップは、濃淡の違いはあるものの長方形に近い感じで、それぞれの領域を安定して分担していたのでしょう。

パナマ戦のマップでは、この3バックの一列前の2人、6番ヴィツェルと7番デ・ブルイネの領域は大きく広がっています。

一方で、チュニジア戦のヒートマップを見ると、ヴィツェルは3バックの前で濃く、デ・ブルイネは大きく広がっており、それぞれ守備と攻撃に力を入れていたのだろうと推測できます。

パナマ戦、左WBのカラスコは相手ペナルティエリア前にも領域が広がっており、非常に攻撃的でした。

チュニジア戦では、カラスコの攻撃的姿勢は若干修正され、右WBムニエと対称的なマップで、左右のバランスが良かった事を印象づけます。

1トップ2シャドーを形成するのは、9番ルカク・10番アザール・14番メルテンスです。

ルカクとアザールの優秀さは言うまでもありませんが、メルテンスも今シーズンのナポリを機能させた選手です。

パナマ戦のヒートマップでは、左サイドにカラスコが侵入したせいで、中央をアザールが使い、メルテンスは右寄りとなっていました。

しかしチュニジア戦ではこれが修正され、左右のバランスが良くなっています。

パナマ戦とチュニジア戦の得点経過、ヒートマップのバランスの良さを考えると、チュニジア戦で見せた中盤からのショートカウンターが、ベルギーの良さを最大限に引き出しています。(ルカクとアザール、止められないでしょ)

中盤にボールを進めた時に、あのバランスの良さをなんとか崩す方法が日本には必要です。(正面から当たる必要は無いと思いますが)



Passing Distribution


パナマ戦の Passing distribution。

パナマ戦のパス分布を見ると、2番アルデルヴァイレルトから20番ボヤタへの40本が飛び抜けて多くなっています。

アルデルヴァイレルトの受けたパスは87本、出したパスは103本、そしてボヤタともう一人のヴェルトンゲンのパス数と比べると、パナマが左サイド(ベルギーの右サイド)から攻撃してきたのだろうと想像できます。

実際パナマの Tracking Statistics を見ると、パナマが左サイドで50%の攻撃を仕掛けていた事が分かります。

またパス成功率を見ると、デ・ブルイネの77%、メルテンスの68%が目を引きます。

ルカクはポジションからして悪くても納得いきますが、メルテンスはちょっと良くないのでしょうか?

デ・ブルイネの77%はこれは悪いほうだと思います。


パナマ戦の攻撃陣の特徴を調べるため、ルカク・アザール・カラスコ・メルテンス・デ・ブルイネに限定してパス本数を調べてみましょう。

5人の関係を強調。それぞれの累積本数を追加。

この試合、カラスコはかなり相手ゴールよりの位置にいたので加えて前線の3人に加えています。

デ・ブルイネからは、ルカクへは3本ですが、他の3人にはほぼ平等にパスが出ています。

カラスコは、主にデ・ブルイネから受けたパスを、メルテンスとアザールに供給しています。

アザールはパスの経由地になっていますが、ルカクとメルテンスはボールロスト(あるいは後方へのパス?)が多いように見えます。

この両者は、受けたパス本数と出したパス本数の差が8でした。

ただそれぞれ3本、4本のシュートを撃っていますので、シュートを撃とうと仕掛けてロストしていたのかもしれません。

理由はともかく、両者が前線でのボールを失っていた事は確かです。


次に、チュニジア戦のパス分布を見てみましたが、特に強い違和感を感じる事はありませんでした。

ヴィツェルのパス本数が最も多いことから、安定した試合運び、ベルギーに有利な試合運びをしていたのだろうと推測できます。

この試合ではカラスコの調子が良くなかったか、仕掛けすぎていたのかもしれません。(アザールと並んでシュート本数は4本)

カラスコの受けたパス本数は29本、出したパス本数(パス試行数)は20本、成功したパス本数は14本でした。

カラスコのパス成功率がルカクの次に悪い70%で、受けたパス本数と成功したパス本数が倍以上違う15本なのは、目立つ数字です。

一方で、例えば対面のムニエは、成功したパス本数>受けたパス本数、でした。



Tracking Statistics


パナマ戦とチュニジア戦の Tracking Statistics を見ると、どちらの試合も15番ムニエが11km超えの最長走行距離を出しています。

スプリント回数もムニエがトップです。

ベルギー戦の日本が4-2-3-1で左サイドが乾長友だとしたら、ムニエと長友のマッチアップとなります。

上下運動の激しいマッチアップになりそうです。

Time spent の時間割合は、パナマ戦が割と押し込む展開、チュニジア戦が中盤からのショートカウンターが目立った展開、だった事を示しています。

Activity time spent を見ると、ヴィツェルとムニエは zone 1 と zone 2 が60%と30%の比較的走り回る(止まらない)選手です。

パナマ戦のカラスコも同じ傾向がありました。

日本対セネガルのデータを見ると、香川、長友の zone 1 と zone 2 が同じ傾向でした。

従って、ヴィツェルと香川、長友とムニエのマッチアップ(の走り)は、それなりに噛み合ってしまいそうな気がします。

長友とムニエのポジションが大きくずれる事は無いでしょうから、香川がセネガル戦のように大きく動けばスペースが空くでしょうか?

加えて、セネガル戦では柴崎、長谷部、酒井らの zone 1 と zone 2 が65%と25%くらいあったので、これらの選手の動きで違いを作り出して欲しいと期待します。



ただ残念な事に、前回のポーランド戦、長友柴崎酒井は出場しています。

長谷部は途中出場、吉田はフル出場でした。

前の試合で大きく先発を変えたベルギーと日本のコンディションの違いはかなりきついだろうと思います。

(6人替えでは足らなかったか…)

正直、ベルギーのタレント軍団がW杯で上に行く姿も見たいのですが、日本の善戦、あわよくばの勝利を願っています。

コロンビア戦のような奇襲を希望します。

(後はとにかくデ・ブルイネを無力化)



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