2017年11月2日木曜日

アリゴ・サッキ語録

fifa.comの記事の部分翻訳です。

元記事は、They said It: Arrigo Sacchi (fifa.com, 2015/02/01)です。

ACミランで数々の実績を残し、イタリア代表監督として1994年アメリカW杯で準優勝した、アリゴ・サッキ氏の名言・語録です。


語尾は「ですます」調で統一しました。

「フットボール」は「サッカー」に統一しました。

以下の名言に出てくる「コーチ」には、日本で言う「監督」もしばしば含まれます。


参考記事
アリゴ・サッキ(Wikipedia)
(イタリア語のwikipediaは充実しています。読めませんが)
アリゴ・サッキがミランの監督をやってた時の戦…(Yahoo知恵袋)
驚くべき人物アリゴ・サッキ(賀川サッカーライブラリー)




「私は19歳のときにサッカーをプレーする事をやめました。なぜなら、永遠にチャンピオンになれないと気づいたからです。」
若い頃にスパイクを壁に掛けた(サッカー選手を引退した)という彼の決定について。

“I stopped playing football when I was 19 because I soon realised that I’d never be a champion.”
On his decision to hang up his boots at an early age.



「騎手になるためにまず馬にならなければならないなんて、私は考えた事もありません。」
元選手だけが成功したコーチになれるという考えを否定。

“I never realised that to be a jockey you had to be a horse first.”
Dismissing the idea that only former players make successful coaches.



「この国には、四六時中コーチが来たり出ていったりするクラブがあります。それらはチームではなく、全ての異なる人々が含まれるバベルの塔です。そして、その全ての結果はまったく異なる結果の集まりです。」
あまりにも早急にコーチバッジを受け取るセリエAのコーチ達について。

“In this country you’ve got clubs where coaches are coming and going all the time. They’re not teams but Towers of Babel where you’ve got all these different people involved. And the upshot of all that is lots of totally different results.”
On Serie A coaches receiving their coaching badges too soon.



「今日、強調される事は結果に基づいています。(あなたが)どれだけうまく働いているか、ではありません。あなたは一日で超高層ビルを建てることはできません。しかし、掘っ立て小屋を建てることはできます。」
彼が恐れているものの一つについて。コーチは十分な時間を与えられていない。

“The accent today is on results, not on how well you work. You can’t build a skyscraper in a day, but you can build a shack.”
On one of his bugbears – coaches not being given enough time.



「私がACミランに到着したとき、ベルルスコーニは私に『3年間(チームを)任せよう』と言いました。私は『それは長すぎる』と答えました。理由は、このサッカーというゲームでは、成功を達成するのに十分な時間を、決して(コーチに)与えることができないからです。」
時が経ち、サッキはセリエAで優勝するためにちょうど1年必要とし、ヨーロッパカップでは2年かかりました。

“When I arrived at Milan, Berlusconi said to me, ‘I’m giving you three years’, to which I said, ‘That’s too long’. That’s because in this game people never give you enough time to achieve success.”
As it turned out, Sacchi needed just one year to win Serie A, and two to claim the European Cup.



「神は彼(ロナウジーニョ)に才能をあまりにも多く与え、彼はそれを活かせませんでした。もし彼が私の選手なら、私は彼がトレーニングしていた事を保証できます。私は仕事をしない選手には興味がありません。例え、彼が最高だとしてもです。私は情熱、規律、モチベーションを持ってトレーニングする選手を望みます。」
ACミランでのロナウジーニョについて。

“God gave him a surfeit of talent and he hasn’t made use of it. I can guarantee he’d have been training if he’d been my player. I’m not interested in a player who doesn’t work, even if he’s the best. I want players who train with passion, discipline and motivation.”
On Ronaldinho during his time at AC Milan.

※このコメントがいつのものかは不明。2008年7月、ロナウジーニョがミラン加入。2008年8月にサッキからロナウジーニョへ「ベストに戻すためにハードトレーニングしろ」とのコメント。Former Italy and Milan coach, Arrigo Sacchi, has praised Jose Mourinho but he has also revealed his doubts over Ronaldinho. (goal.com)



「私が思うに、マリオ・バロテッリは成熟する必要があり、すぐにそうしなければなりません。神は、彼にサッカー選手としての素晴らしいスキルを与えました。しかし彼は、その振る舞いによってせっかくの才能を全くの無駄にしています。」
数年後、サッキは別のプレイヤーについても同様の意見を述べる。

“I think Mario Balotelli needs to mature and do it quickly. God has given him great skills as a footballer but he’s frittering it all away with his behaviour.”
Sacchi expresses similar views on a different player, some years later.



「バルセロナは、イラブモビッチの移籍で間違いを犯しました。彼は孤独です。ペップが世界最高のソロアーティストを買った時に、私はそう伝えました。」
個々の才能に対するチームの重要性について。

“Barcelona made a mistake in buying [Zlatan] Ibrahimovic. He’s a loner. I said to Pep Guardiola at the time that he’s just bought the best solo artist in the world.”
On the importance of the team over individual talent.



「ユベントスは、ピルロを連れてくる際、素晴らしいビジネスをしました。何と言っても移籍金無しです。ピルロはトップクラスですよ!」
チームプレイヤーの代表例への賛辞。

“Juventus did a great piece of business in bringing in [Andrea] Pirlo, especially on a free. Pirlo is top class.”
Sacchi’s tribute to a quintessential team man.



「チームを作ることができる唯一の方法は、チームプレーができて、同じ言語を話す選手達を集める事です。あなたは自分で何かを達成することはできません。もしあなたがそうしたとしても、それは長くは続きません。私はミケランジェロの言葉をしばしば引用します。『精神が手を導く』」
彼の哲学について。

“The only way you can build a side is by getting players who speak the same language and can play a team game. You can’t achieve anything on your own, and if you do, it doesn’t last long. I often quote what Michelangelo said: ‘The spirit guides the hand.’”
On his philosophy.

※納得の行かない話の組み立てだが、とりあえずそのまま翻訳。情報が足りない。



「私のミランは輝いていました。なぜなら、一緒に楽しく過ごしたい偉大なプロフェッショナルであふれていましたから。」
スター選手達がお互いのために働いたACミラノ在任中について。

“My Milan team was brilliant because it was full of great professionals who wanted to be together and have fun.”
On his tenure at AC Milan, where his star players worked for each other.



「カタルーニャのチームは、本当にただのチームではないのです。それは文化です。そこにはスタイルがあり、調和があり、才能ある若者たちがいます。誰もが同じ考え方に向かって努力しているのです。」
しばしばサッキのミランと比較される、グアルディオラのバルセロナについて。

“That Catalan team is not really a team. It’s a culture. The style, the harmony, the talented youngsters: everyone’s working towards the same idea.”
On Guardiola’s Barcelona, often compared to Sacchi’s Milan.



「バルセロナの不当にも見える優位性が、彼らのプレースタイルです。(私がミランを指揮していた当時)私はミランで同じことを聞きました。私たちは他のチームよりも多く走りませんでした。私たちは、ただより良く(賢く)走りました。」
両チームが同水準であるべきという批判について。

“Barcelona’s unfair advantage is their style of play. I heard the same thing at Milan. We didn’t run more than the others. We just ran better.”
On the criticism levelled at both sides.



「そんなことを言って逃げる事ができるのは、イタリアだけです。相手よりも悪くプレーして相手に勝つ方法なんてありません。」
結果第一主義の文化について。

“It’s only in Italy that you can get away with saying things like that. There’s no way you can beat your opponent by playing worse than them.”
On the result-comes-first culture.



「イタリアのサッカーは恐怖のサッカーです。2人のプレーヤーが攻撃し、10人で守り、最も若い選手はベンチに留まり、もう誰もスタジアムに来ません。」
2000年代のイタリアのの試合について。

“Italian football is the football of fear: two players attack, ten defend, the youngsters stay on the bench and no one comes to the stadiums anymore.”
On the Italian game of the 2000s.



「昨夜のミランの試合、選手達の何人かは私と同じくらい年寄りでしたね。」
今シーズンのACミランについての見解。

“I watched Milan play last night and I thought some of the players were as old as me.”
Sacchi gives his view on an AC Milan game this season.

※11/12シーズンの事と思われる。Sacchi: How old are Milan’s players? (Milan Fan)



「先日、私はU-15世代の試合を見ていました。ディフェンダーは相手フォワードをマークする以外は、何もしませんでした。彼らはすでにスペシャリストであるのに、ゲームのほとんどを作っていませんでした。それは楽しいことではなく、苦しみです。それはサッカーではありません。もしあなたが四六時中同じ事をしているなら、あなたは上達する方向に向かっています。しかし、サッカーでは本当に一つの事だけをしているのでしょうか?」
ユース世代のゲームにおける姿勢を変えることを目指す。

“The other day I was watching an U-15s match and the defenders did nothing else but mark their opposing forward. They’re already specialists but they aren't making the most of the game. That’s not fun – it’s suffering. That’s not football. If you do the same thing all the time, then you’re bound to get good at it. But is football really just about doing one thing?”
On his aim to change attitudes in the youth game.

※サッキは「子供」チームの監督からキャリアをスタートさせ、2010年から14年までイタリアのユース代表の総監督をしていたとの事。(サッキに始まり、サッキに終わる ~イタリア代表、ユースの方針~、plan-B サッカーイタリア代表を応援するブログ)



「フロレンティーノ・ペレスは質の高い選手を愛していました。ある日、私は彼に理想のチームについて尋ねました。彼は、右サイドバックにベッカムを、センターハーフにはジダンを望みました。(他のポジションに言及していない理由は)なぜならば、ストライカーとミッドフィールダーについては山のようにいたからです。フロレンティーノは偉大な男で、オフィスでの彼の任期は歴史へと続いています。」
レアル・マドリードでのディレクターとしての短い在任期間について。

“Florentino Perez loved quality players. I asked him one day what his ideal team would be. He had [David] Beckham at right-back and [Zinedine] Zidane at centre-half because he had a whole heap of strikers and midfielders in there. Florentino is a great man and his period in office here will go down in history.”
On his spell as director of football at Real Madrid.

※サッキがディレクターを務めた04/05シーズンにはベッカムもジダンも加入済みなので、こういう意味では。



「コーチとは自分のスタイルを持ったマエストロ(巨匠、大家の意)です。彼は『質』に狙いをつける必要があります。表面的なものではなく、また容易になるものでもありません。私はパンのためにパン屋に行きます。パン職人に会いに行くのではありません。マエストロとは、最高を要求し、厳しさを要求する人物です。」
コーチについてのサッキの定義。

“He’s a maestro who has his own style. He needs to aim for quality, not the superficial and what comes easy. I don’t go to the bakery because of the baker but because of the bread. A maestro is someone who demands the best, who demands rigour.”
Sacchi’s definition of a coach.

※選手達あるいは試合をパンに例え、監督をパン職人に例えている。


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