2017年3月10日金曜日

【J2】予習、ジェフユナイテッド千葉

今週末土曜(3/11)、名古屋はジェフユナイテッド千葉と対戦します。(@フクダ電子アリーナ)

ジェフユナイテッド千葉公式ホームページ


千葉との対戦は2009年シーズン以来、これまでの対戦成績は、名古屋の31勝6分け14敗です。

最後の対戦を経験した両チームの選手は、楢崎選手だけでしょうか?

千葉の佐藤勇人選手は2000年から千葉所属ですが、2008年2009年シーズンは京都に所属していました。

新たなカテゴリーでの両チームの対決がどうなるのか、楽しみです。




去年の戦績


去年の千葉の最終成績は11位、13勝14分け15敗、勝点53、52得点53失点でした。

勝敗数をみると、13-14-15とどれも同程度で、11位という数字にも納得です。

得点の多さの順位は8位、失点の少なさの順位は14位でした。

若干得点が多いものの、失点も多い傾向でした。



選手達


Football LABの千葉のページ(2016年)
jleague.jpの千葉の選手名鑑

去年のゴール数アシスト数上位の選手達の移籍については、以下の通りです。


  • 去年、11ゴール4アシスト(チーム内得点王)の町田選手、5ゴール9アシスト(チーム内アシスト王)の船山選手はそのまま在籍しています。
  • 6ゴールのオナイウ選手は浦和に移籍しました。
  • 5ゴール4アシストの井出選手はG大阪に移籍しました。
  • 5アシストの長澤選手は、レンタル移籍から浦和に復帰しました。
  • 10ゴール3アシストのエウトン選手は退団しました。


町田選手と舟山選手は残ったものの、攻撃を作っていた他の多くの選手達が移籍してしまいました。

しかし、それを補うような補強もしています。

去年、熊本を引っ張っていた清武選手が移籍して来ました。(清武功暉選手加入のお知らせ

羽生選手がFC東京から復帰しました。(羽生直剛選手加入のお知らせ

指宿選手が、3/5に新潟から移籍して来ました。(指宿洋史選手加入のお知らせ

守備の選手達については、去年試合に出ていたメンバーがほとんど残っているようです。

監督は、アルゼンチン人のエスナイデル氏に変わりました。

チーム作りの最中と言って問題ないでしょう。



攻撃成功率

Football LABの名古屋と千葉の2016年と2017年のページから数値をとってきました。


前線の選手が大きく入れ替わったせいでしょうか、2017年の2試合が終わって、千葉のゴール数成功率(攻撃回数に対するゴール数の割合、ゴー/攻撃)は0.7%と、よく見る1%程度の値よりもかなり低くなっています。

千葉のクロス本数は22.5本、クロス本数に対する30mライン進入回数(クロ/30進)は56%と非常に高い値になっています。

千葉のシュート本数自体は11本の平均程度の値ですから、攻撃回数からクロス本数などのシュートに到る前の数値がシュート本数にうまくつながっておらず、ペナルティエリア付近の攻撃に問題があるようです。

一方の名古屋は、攻撃回数に対する30mライン進入回数(30進/攻撃)が20%と低いですが、枠内シュート本数あたりのゴール数が50%と高い値であり、救いとなっています。



「パスサッカー」対「ハイプレス」?

jleague.jpの「試合の見どころ」で、「パスサッカー」対「ハイプレス」の構図が注目されていました。

どういう試合展開になるか、考えてみます。

いくつかの段階が考えられます。


  1. 中盤での名古屋のパス回しに対して千葉がプレスをかける。
  2. 名古屋がパス回しを進め、千葉陣内に進入。
  3. 千葉がプレスでボールを奪い、名古屋陣内に進入。


中盤で行われるの1の展開が、今回の試合の見どころです。

戦術のまともな衝突は非常に興味をそそられますが、プレスには体力が必要なので、前半15分ごろまでが見ごたえのある対決になるでしょう。

ここで一方が点をとると展開が変わります。

名古屋が得点をとれば、千葉はボールを保持しての攻撃が必要になります。

千葉の攻撃を名古屋がどう守って、攻撃につなげるかは、名古屋の戦術の深み、期待度を計る観戦ポイントです。

後半(途中)からのシモビッチ選手の投入は、これまで有力なカードでした。

名古屋がボールを持てば、名古屋のパス回しに余裕が出る一方で、千葉はプレスを継続する必要があり、体力を大きく減らす事になります。

得点後は、どれだけボールを保持できるかが、名古屋の有利さを計る指標になります。(それでもどうなるか分からないのがサッカーですが…)

一方で千葉が得点をとれば、名古屋はより攻撃的になる必要があり、千葉は中盤でのプレスあるいはゴール前の守備からのカウンターというように攻撃の選択肢を増やす事ができます。

いずれにせよ、戦術の衝突から考えられる選択肢があって、結果を決めるのは、選手個人とチームの質の衝突になります。


両チーム共に得点ができず、あるいは点をとった後で、互いのゴール前に攻め込む展開もあるかもしれません。

その場合は2か3の展開になる訳ですが、攻撃の選手が多く入れ替わった両チームですから、グダグダになる中で予想もしないような凄いプレーが出るかもしれません。

興奮する試合と名古屋の勝利を期待します!





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